【書評・要約】お金の大学(リベ大)|5つの力でFIREに近づく完全まとめ
「お金の勉強を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない」
リベラルアーツ大学(通称リベ大)の両学長が書いた『本当の自由を手に入れるお金の大学』は、そんな方が最初に読む1冊として最適です。
発売直後から異例のベストセラーとなったこの本。
私も30代サラリーマンとしてFIREを目指す中で読み、「固定費の見直しだけで年間50万円以上の支出を削減できる可能性がある」ことに気づかされました。
この記事では5つの力ごとに要点とFIRE目線での活用法をまとめています。本を読む前の予習にも、読んだ後の復習にも使えます。
リベ大とは?著者・両学長について

リベラルアーツ大学(リベ大)は、両@リベ大学長が「自由に生きる人を増やしたい」という想いで運営するWebコンテンツ。
YouTubeチャンネルは登録者200万人超(2026年時点)の日本最大級のお金系チャンネルです。
著者の両学長は学生時代に起業し、30代で経済的自由を達成。
FIREを実践している当事者が書いた本という点が、他の投資本との大きな違いです。
- 両学長とリーマン君の対話形式で読みやすい
- 難しい専門用語を使わず、具体的な行動まで落とし込んでいる
- 固定費削減から投資まで、お金の全体像をカバー
- FIREを実践した著者ならではの実体験が随所に入っている
5つの力でFIREに近づく

本書の核心は、経済的自由を手に入れるために必要な5つの力です。
- 貯める力:支出を減らして貯蓄率を上げる
- 稼ぐ力:転職・副業で収入を増やす
- 増やす力:投資で資産を成長させる
- 守る力:詐欺・ぼったくりから資産を守る
- 使う力:お金を幸せのために正しく使う
「FIRE的に考えると」、この5つの順番が重要です。
「増やす力(投資)」を先に始めたくなりますが、まず「貯める力」で貯蓄率を上げてから投資資金を確保するのが鉄則。
順番を間違えると投資額が少なすぎて複利の効果が出ません。
① 貯める力:固定費の見直しがFIREへの最速ルート

本書で最もページを割いているのが「貯める力」です。
その理由は明快で、固定費の削減は一度やれば効果がずっと続くからです。
本書が見直しを推奨する6大固定費は次のとおりです。
- 保険:掛け捨て最小限に。若い共働き世帯は生命保険不要なケースが多い
- スマホ:格安SIMで月1〜3万円→数千円に
- 光熱費:電力・ガスの自由化を活用して切り替え
- 家賃:収入の25%以下が目安。交渉で下げられるケースも
- 車:都市部なら所有をやめてカーシェア活用
- サブスク:使っていないサービスを棚卸し
「数字で見ると」、6大固定費をすべて最適化すると月3〜5万円の削減は現実的な目標です。
年間36〜60万円が丸ごと投資に回せるようになります。
30年間の複利効果(年利5%想定)では2,000〜3,300万円の差になります。


② 稼ぐ力:収入を増やして投資余力を拡大する

貯蓄率を上げるには「支出を減らす」だけでなく「収入を増やす」アプローチも必要です。
本書では転職・副業・情報発信の3つが主な手段として紹介されています。
- 転職:市場価値を正しく把握し、適正年収に近づける
- 副業:本業スキルの横展開から始めるのが最短ルート
- 情報発信(SNS・ブログ):学んだ知識をアウトプットしながら収益化
「積み上げのヒント」:副業収入は最初から大きく稼ごうとしなくていい。
月1〜3万円を先に新NISAの積立に回す仕組みをつくるだけで、FIREへの到達年数が数年単位で縮まります。

③ 増やす力:インデックス投資で資産を複利で育てる

貯まったお金を投資で増やす方法が第3章のテーマです。本書が推奨する投資手法は明快です。
- メイン:S&P500・全世界株式インデックスファンドへの長期積立(新NISAを最大活用)
- サブ:高配当・増配株投資(配当収入でFIRE後の生活費を補う)
- まず生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)を確保してから投資を開始する
「見落としがちなポイント」:インデックス投資は「何を買うか」よりも「いつまでに・いくら積み立てるか」の設計が重要。
新NISAの非課税枠(年360万円)を最大限使い、自動積立で「ほったらかし投資」を実現するのが最もシンプルで再現性が高いです。

④ 守る力:増えた資産を失わないための鉄則

せっかく貯めた資産も、間違った判断で失ってしまえば元も子もありません。
本書では資産を減らす主な「天敵」として次を挙げています。
- 詐欺・ぼったくり金融商品(銀行・保険会社・証券会社の窓口には近づかない)
- 見栄のための消費(ブランド品・高級車・不必要なグレードアップ)
- インフレ(現金のまま置いておくことで実質価値が目減りする)
- 税金の無知(ふるさと納税・iDeCo・NISAを活用しない損失)
特に「窓口販売の金融商品」は手数料が高く、長期的な資産形成には不向きなものが多いです。
インデックスファンドをネット証券で積み立てるのが最も合理的な選択です。
⑤ 使う力:お金は手段であり、目的ではない

5つの力の最後は「使う力」です。これは単なる「節約」とは逆の概念で、お金を幸せのために正しく使う力を指します。
本書では「お金は幸せになるためのツール」と繰り返し述べています。
FIRE達成がゴールではなく、達成後にどんな人生を生きるかを先に考えておくことが重要というメッセージです。
- 体験・経験にお金を使う(旅行・学習・人との時間)
- 自己投資(スキルアップ・健康・読書)
- 寄付・ギフト(誰かの役に立つことで幸福感が増す)
「FIRE的に考えると」、「いくら貯まったらFIREするか」より先に「FIREしたら何をするか」を明確にしておく方が、モチベーションが長続きします。目標があってこそ、5つの力が活きてきます。

まとめ

- 貯める力:6大固定費(保険・スマホ・光熱費・家賃・車・サブスク)を見直す
- 稼ぐ力:転職・副業で収入源を増やし、会社への依存を減らす
- 増やす力:新NISAでS&P500インデックスを自動積立。時間を味方にする
- 守る力:窓口販売・詐欺・見栄の消費を避けて資産を守る
- 使う力:FIREはゴールでなくスタート。お金を幸せのために正しく使う
この5つを順番通りに実践するだけで、FIRE達成への道が具体的に見えてきます。
特に「貯める」と「増やす」の2つを同時並行で進めることが最も効果的です。
お金の勉強を始めるなら、まずこの1冊から。
ページ数は多いですが対話形式でサクサク読めます。

