FIRE(経済的自由)

【書評】本気でFIREを目指す人のための資産形成入門

ネス

誰もが一度は働かなくても配当金だけで生活することを考えたことがあると思います。

今回「本気でFIREを目指す人のための資産形成入門」という本をご紹介します。

この本は三菱サラリーマンさん@FREETONSHA(穂高唯希さん)が書かれた本です。

この方は30歳でセミリタイアを達成しています。

具体的にどういった手法でセミリタイアを達成したのか気になりますよね!

三菱サラリーマンさんの手法は

  1. 年収が高い会社へ就職
  2. 支出を極端に減らす
  3. 給料の8割を投資に回す
  4. 高配当投資からの配当金を得る

こちらの4つのステップです。

書籍の内容含めて解説していきます。

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紙面の構成

「本気でFIREを目指す人のための資産形成入門」は以下の内容で構成されています。

  1. セミリタイアを目指し投資手法を確立するまで
  2. 高配当投資をはじめよう
  3. お金を発生する自動マシンを育てよう
  4. 自動マシンの強化
  5. 資産形成は目的ではなく手段

全体的にはブログのまとめのような内容となっています。

投資手法の確立まで

三菱サラリーマンさんの経歴

  • 14歳 為替の研究
  • 15歳 ネトゲ廃人
  • 22歳 日本株へ参入
  • 23歳 入舎当日アーリーリタイア決意
  • 29歳 経済的自由
  • 30歳 セミリタイアFIRE

三菱サラリーマンさんは三菱グループの大企業へ就職しました。

しかし他の社員と違っていた点は

入社初日からセミリタイア・アーリーリタイアを志していたということです。

この生活が続くのかと思うと精神的な牢屋に入ってしまった感覚を得たそうです。

まさに社畜。私たちはなんとなく就職して定年まで働くことは当たり前だと考えていますよね。

当然会社員であれば貴重な経験や組織での醍醐味を味わうことができます。

三菱サラリーマンさんは中国へ留学された際に様々な国の友人と出会い

人生は楽しむものだという価値観に触れ、自由な生活も目指すようになります。

高配当投資の確立まで

FX等で投機的な取引を繰り返していた三菱サラリーマンさんは

リーマンショックで大きな損出を出します。このことで節約をするようになっていきます。

相場の値動きが読めなく精神的にも消耗するような投資は永続的ではないと感じられ

株式を継続的に購入することで株式から得られる配当金を積み上げていくことが好適である

という結論にいたります。

確実の早期セミリタイアをするにはどうすれば良いのか?

このことを突き詰めていくと

  • お金を稼ぐこと
  • 資産を形成すること

この2点に注力し【経済的自由】を達成することを目標にしました。

経済的自由とは資産からの収入が支出を上回る状態です。

株式を保有するだけで自動的に振り込まれることが

定期的な不労所得・定期的なキャッシュフローにつながる

高配当投資

第二章では長期での高配当投資と節約について書かれています。

配当金という定期的な不労所得を増やす上で重要な要素は入金力です。

節約について

三菱サラリーマンさんが実践した項目です。

ペットボトル飲料を買わず、水筒持参

たばこを買わず、たばこ株を買え

飲み物は白湯でOK

デートは、公園で手作り弁当でピクニック

書籍は図書館利用

会社の飲み会は必要最低限

株主優待を利用すべし

散髪はセルフカットか、1000円カット

携帯は格安シム

プールやジムは公共施設を利用

コンビニでの買い物は避けよ

買い物カートは使わない

支払いは現金ではなくクレカで

保険には入らない

階段は資源

入金力につながったのは徹底した倹約ぶりです。

まずは大きな固定費の削減。こちらは他の本でも言われていることですね。

またセミリタイア後の支出が少なくなることでFIREまでの道のりも短くなります。

配当金投資に向けて

この本では米国株を中心とした投資を推奨しています。

理由としては米国企業の収益性の高さと増配実績のためです。

配当金のメリット

配当金は株主にとって何が良いのか?

1.手間がかからない

2.再現性が高い

3.不労所得の可視化になり、経済的自由の達成具合が明快

4.出口戦略を考える必要性が基本的に生じない

5.時間と共に積み上げられ、相場局面にかかわらずモチベーション維持になる

6.モチベーション維持により長期投資を可能にさせる

7.ほかの生き方をする選択肢が増え、そのハードルが下がる

8.月々のキャッシュフローが読みやすい

9.配当利回りが、株価下落時の一定のクッションになることがある

以上のメリットがあります。

三菱サラリーマンさんは高配当株・連続増配株をひらすら買い続けるという投資スタイルを一貫して採り続けています。

配当金投資はキャッシュフローが読みやすい一方で

トータルリターンが市場平均を下回る可能性があります。

お金を発生する自動マシンを育てよう

第三章では実際に投資する方法の内容となっています。

FIREへむけては【お金を生み出すマシン】の作成つまりはインカムゲイン(配当益)を

得られる環境をつくってしまうということです。

おすすめの証券会社

株式投資を始めるにあたってはネット証券が圧倒的におすすめです。

代表的なのは以下の3つですね。

ネット証券がおすすめな理由は手数料が安いためです。

現在では米国株の最低の手数料が撤廃されていて以前と比較しても非常に投資しやすい環境となっています。

投資信託の手数料も下がっていく傾向にあるので個人投資家にはそういった面では有利です。

https://fire-in.com/2022/03/30/sbi-securities-us-stock-purchase-fee-free-replacement-of-etf/

米国企業へ投資

推奨されているのは連続増配の米国株の個別株やETFを買っていくという投資手法です。

配当金というのは利益から払い出されます。そのため連続増配しているということは利益を出し続けているという意味合いもあります。

米国には景気後退局面でも連続増配している企業が多数あります。

そういった収益構造の違いが日本株と違って魅力です。

高配当のETFがおすすめされています。

  • VYM
  • HDV
  • SPYD

高配当系のETFは投資タイミングによって利回りが決まってしまうのでいつ購入するのか?という部分が非常に重要になります。

それぞれの銘柄の特徴についてはこちらの記事をどうぞ。

あわせて読みたい
【米国高配当ETF】 VYMとは?特徴を解説
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あわせて読みたい
米国高配当ETF HDVとは?
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あわせて読みたい
【米国高配当ETF】 SPYDとは?特徴を解説
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自動マシンの強化

第4章は中上級者向けで個別銘柄の紹介となっています。

高配当10銘柄

  1. ジョンソンエンドジョンソン
  2. アッヴィ
  3. アルトリア・グループ
  4. ベライゾン
  5. AT&T
  6. サザン・カンパニー
  7. デューク・エナジー
  8. エクソンモービル
  9. ロイヤル・ダッチ・シェル
  10. アイ・ビー・エム

いずれも連続増配企業が並んでいます。

個別株投資はポートフォリオに占める割合が高くなってしまうと1銘柄から受ける減配のダメージが大きくなるので少なくとも10銘柄以上に分散して投資する必要があります。

銘柄を選ぶのは面白いですがその分メンテナンスに時間がかかったり手間がかかったりするのがデメリットです。

資産形成は目的ではなく手段

お金は自由に生きていくための手段です。

現代は便利な時代となりました。

今やネットから世界中の様々な投資商品にアクセスできます。

十分な入金力があれば支出の状況次第で30代でのFIREも可能です。

自分の進みたい方向に正しい方向で努力をすれば

将来の目標を達成できると三菱サラリーマンさんは言われています。

まとめ

三菱サラリーマンさんがセミリタイアを達成した方法は

三菱サラリーマンの投資手法

  • 高収入であること
  • 支出を極端に削減していること
  • 収入のほとんどを株式へ投資していること

という非常にシンプルな方法です。

誰でもできる投資手法と書かれていますが高収入で倹約ができる方限定です。

やはりネックとなるのはそんなに稼げないよという稼ぐ部分ですね。

収入源を複数持っておくことは今後必要になってくることは間違いないでしょう。

お金を稼ぐことができれば誰でも達成できるような方法です。

FIREムーブメントと象徴する非常に面白い本です。どうやってFIREしたんだろうと興味のある方はぜひ一度読んでみてください。

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経済的自由を目指す会社員
30代既婚 子供男の子2人
高配当系の投資とインデックス投資を組み合わせて運用中
なんとなく社畜生活をしていたが結婚を機に時間の重要性に気付く
今の生活を変えたいと日々行動する
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