【資産運用】米国株投資の始め方
日本で暮らしていると日本株や日本の資産ばかりに目が行きがちですよね。
ですが平成の30年間で日経平均が低迷するなか、米国株式を代表するダウ平均は約12倍に上昇しています。
ただ成長しているのは分かるけど、米国株ってどうやって投資したら良いかよく分かりませんよね。
米国株へ投資する具体的な方法についてまとめてみました。
米国株投資の魅力
株価の成長力
米国株は一時停滞・下落することはあるものの長期的にみれば右肩上がりで上昇しています。
そのためどのタイミングで投資をしても株価上昇により資産を増やせる可能性が高い傾向にあります。
人口増加
出生率は高くないですが米国の人口は増加し続けています。
米国の人口は2030年には人口3.5億人、2050年には3.8億人を超えると見込まれています。
今後も人口と富が集中すると考えられるのも強みの一つです。
株式市場の基準の厳しさ
米国では経済成長とともに株価指数が上昇しています。
それは米国の株式市場が株式指数を伸ばすような仕組み作りをしているからです。
上場を維持するため企業は必至で利益を生み出そうとし、それによって株式市場には成長性の高い銘柄だけが集まることになり自ずと株価は上がるというわけです。
上場した後も基準から外れれば上場廃止となります。
- 米国株 上場した後も基準から外れれば上場廃止となる。結果、成長性の高い銘柄が集まる
- 日本株 不祥事でもなければ退場にならない。企業の入れ替えが起こらない。
法律の整備等も含めて日本と米国において根本的な違いがあります。
代表的な指数
- ダウ工業株30種
- S&P500指数
- ナスダック総合指数
ダウ工業株30種
米国経済を代表する30社で構成される指数
ダウ平均(ダウ工業株30種)は“株価の平均値”であるため、株価の高い銘柄(値がさ株)の動きに大きく影響されます。
S&P500指数
主要な証券取引所上場の企業で、流動性がある大型株500銘柄で構成される指数
S&P500は“時価総額”であるため、時価総額の大きな銘柄の動きに大きく影響されます。
ナスダック総合
ナスダック証券取引所に上場する企業で構成される指数
証券口座を開設する
株式を所有するためには証券口座が必要です。
まずは証券口座を開設しましょう。
大手証券会社ではなくネット証券が手数料が安く便利です。
楽天証券
楽天証券は楽天市場などを展開している楽天グループの証券サービスです。
画面の見やすく初心者の方へもおすすめな証券会社です。
- スマホアプリでの米国株ができる
- 楽天ポイントが貯まる
- ETF本数が国内最多で取り扱い銘柄が豊富
スマートフォンアプリ「iSPEED」を利用できる。
いつでもどこでもスマホから米国株が取引可能。
米国株式の注文はもちろん、ニュースやチャート、株アラート機能など幅広いサービス搭載。
iOS、Androidの両OSに対応しています。
- 企業情報
- 業績
- 予測
- ニュース
- 銘柄情報
スマホアプリのiSPEEDを使えば、全てが無料で閲覧可能です。
ETF本数が最多
楽天証券ではおよそ300銘柄のETFを扱っています。
NISA口座を利用すれば手数料も節約でき幅広く分散した銘柄へ投資ができます。
またSBI証券同様に一部のETFでは購入手数料が無料となっています。
楽天ポイントが貯まる
楽天証券では取引の応じて楽天ポイントを貯めることができます。
ポイントを使って投資信託や国内株式を買い付けることやクレジットカードでの定期買付サービスもあります。
SBI証券
- 米国株の個別銘柄やETFの定期買い付けサービス
- 為替手数料が割安
SBI証券の特徴としてETFの定期買い付けサービスがあります。
投資信託のように積み立てで投資を続けることができます。
SBI証券2つ目の特徴は住信SBIネット銀行経由で外貨を買付すると為替コストは4銭となります。
- 住信SBIネット銀行で日本円⇒ドル に交換
- SBI証券でドルで米国株を買付
といった手法で手数料を抑えることが可能です。
マネックス証券
- 米ドル買付時の為替手数料が無料
- 取扱銘柄数が豊富
米ドル買付時の為替手数料が無料取扱銘柄数が豊富
マネックス証券の大きなメリットは円⇒ドルへ交換した場合の為替手数料が無料です。
為替手数料が無料というのは他の証券会社にはないサービスとなっています。
取扱銘柄数が豊富
マネックス証券の大型株から小型株まで幅広い銘柄を取り揃えています。
個別株への投資を考えられている方にはマネックス証券がおすすめできます。
DMM.com証券
DMM株とはDMM.com証券が提供する株取引サービスです。手数料は業界最安の水準で米国株の売買手数料無料化となりました。
- スマホアプリでの米国株ができる
- 米国株の購入手数料0円
- 1%のDMMポイントがたまる
スマホアプリで取引ができる
DMM株でも『DMM株 STANDARD』というアプリを使えばスマホで取引ができます。
楽天証券との違いは
- 取り扱い銘柄の違い
- かんたんモードがある
- 投資情報が少ない というような内容です。
DMM株の方は視覚的に投資ができるためどちらかというと初心者や若い方向けとなっています。
米国株の取引手数料が0円
【DMM 株】では、米国株式の取引手数料は0円となっています。
手数料無料は魅力的ですので十分にメリットがある証券会社であると思います。
取引手数料 | 為替手数料 | |
DMM株 | 0円 | 片道25銭 |
楽天証券 | 0.45% | 片道25銭 |
SBI証券 | 0.45% | 片道4銭 |
マネックス証券 | 0.45% | 0円 |
DMMポイントが貯まる
取引に対して1%のDMMポイントをためることができます。
貯めたDMMポイントはゲームや動画、通販の支払いなどに利用することができます。
銘柄を選ぶ
米国株に投資する方法は大きく分けて3つあります。
- 個別株
- ETF
- 投資信託
それぞのの特徴について説明していきます。
個別株
個別株とは、自分で選んだ投資先企業の株を買う方法です。
価格は高くなることもあるますが自分が投資したい株を自由に選ぶことができます。
アップルやマイクロソフト等、米国の大企業への投資可能です!
米国株時価総額ランキング 2021年2月時点
順位 | 名称・ティッカー・市場 |
---|---|
1 | アップル[AAPL] - NASDAQ |
2 | マイクロソフト[MSFT] - NASDAQ |
3 | アマゾン・ドット・コム[AMZN] - NASDAQ |
4 | テスラ[TSLA] - NASDAQ |
5 | アリババ・グループ・ホールディング[BABA] - NYSE |
6 | アルファベット[GOOG] - NASDAQ |
7 | 台湾セミコンダクターマニュファクチャリング[TSM] - NYSE |
8 | フェイスブック[FB] - NASDAQ |
9 | アルファベット[GOOGL] - NASDAQ |
10 | ジョンソン&ジョンソン[JNJ] - NYSE |
ETF
ETFとは、Exchange Traded Fund の略で上場投資信託と言われています。
これは市場で株のように値動きをする商品で内容は投資信託(ファンド)と変わりません。
日本市場に上場しているETF
「S&P500」に連動を目指す代表的なETF | ||
---|---|---|
銘柄コード | 銘柄名 | 委託会社 |
1547 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) | 日興アセットマネジメント |
1557 | SPDR S&P 500 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ |
「ダウ平均」に連動を目指す代表的なETF | ||
---|---|---|
銘柄コード | 銘柄名 | 委託会社 |
1546 | NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信 | 野村アセットマネジメント |
1679 | Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信 | シンプレクス・アセット・マネジメント |
米国市場に上場しているETF
- S&P500に連動する VOO、SPY、IVV
- アメリカ全株式に投資できる VTI
- 全世界の株式に投資できる VT
- ナスダック100指数に連動する QQQ
ETFにどんな種類のものがあるのか気になる方にはこちらの記事で大まかなETFの種類についてご紹介しています。
投資信託
投資信託は投資家から集めたお金を一つの大きな資金として専門家が株式や債券などに投資して運用します。
投資信託は非上場で基準価格は1日に1度決まります。
また定期積立購入やつみたてNISAなどの制度を利用することもできます。
米国株へ投資できる投資信託
オススメの投資信託は下記のとおりです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
- 全米株式インデックス・ファンド
投資を始める際には企業分析等が必要ない投資信託かETFから始めてみるのが簡単にできるのでオススメです。
米国株投資の注意点
最後に注意点についてです。
日本株と違う点も多いので注意してください。
1株から投資できる
米国株は1株から投資が可能です。
少額から分散投資が可能なのも米国株の特徴です。
値幅制限がない
アメリカ株には、サーキットブレーカーと呼ばれる瞬間的な値幅の動きを制限する制度はありますが
日本株のように1日の値幅を制限するストップ高やストップ安の制度がありません。
株価高騰や株価暴落などで大きく価格が変動するリスクがあります。
為替リスクがある
米国株への投資は日本円をドルと交換して投資を行います。
日本円と米ドルの為替相場が変動することで、株価とは関係なく資産価値が変動します。
まとめ
米国株の投資方法をまとめると以下のとおりです。
- 証券口座を開く
- 投資する方法を選ぶ
- 銘柄を選ぶ
- 実際に購入する
今後、米国が世界一の経済大国である続けるかどうかは分かりませんが
投資する際には外すことのできない国となっています。
ぜひ皆さんの資産運用する際に役立てていただければと思います。