食費を節約する方法|子育て家庭の買い物・献立・外食見直しガイド
「毎月の食費、気づけば予算をオーバーしている」——そう感じたことはありませんか?
固定費を見直しても、日々の食費はなかなか思うように減らせないものです。
特に子育て家庭では、成長期の食欲や、忙しい毎日の中での「つい」の出費が重なりやすくなります。
この記事では、家計を圧迫しがちな食費について、まず何を確認すべきか、そして買い物・献立・外食のそれぞれの場面でできる節約方法を、総務省の統計データもまじえて具体的に解説します。
食費を節約する前に現在の支出を確認する
節約のテクニックを探す前に、まず自分の家庭の食費が実際にいくらなのかを把握することが出発点です。
「食費」に何を含めるかは家庭によってあいまいになりがちです。
外食費・お菓子・飲み物・学校給食費・日用品(洗剤やラップなど)を食費に含めるかどうかで、金額の見え方は大きく変わります。
まずは1ヶ月、レシートや家計簿アプリで実際の支出を記録してみることをおすすめします。
記録することで、どの費目にお金がかかっているかが具体的に見えてきます。家計簿アプリを使うと、この記録の手間を減らせます。
子育て家庭の食費はいくらが目安?
総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2025年(令和7年)平均結果の概要」(2026年2月6日公表)によると、二人以上の世帯の食料費(月平均)は94,895円でした。
この調査の対象は二人以上の世帯で、平均世帯人員は2.87人、世帯主の平均年齢は60.7歳です。
この94,895円は子育て世帯に限定した数値ではなく、高齢者世帯なども含む二人以上の世帯の全国平均です。家族構成や子どもの年齢によって食費は異なるため、比較の目安としてご覧ください。
「食料」には家庭内での食材費だけでなく、外食費(月平均16,563円)も含まれています。
消費支出全体に占める食料費の割合を示す「エンゲル係数」は28.6%で、前年より0.3ポイント上昇しました。
| 費目 | 月平均額 |
|---|---|
| 穀類 | 8,808円 |
| 魚介類 | 6,293円 |
| 肉類 | 8,520円 |
| 乳卵類 | 4,612円 |
| 野菜・海藻 | 9,715円 |
| 果物 | 3,729円 |
| 油脂・調味料 | 4,221円 |
| 菓子類 | 9,211円 |
| 調理食品 | 13,580円 |
| 飲料 | 5,859円 |
| 酒類 | 3,784円 |
| 外食 | 16,563円 |
| 食料(合計) | 94,895円 |
この内訳を見ると、外食(16,563円)と調理食品(13,580円)を合わせた金額は30,143円で、食料費全体(94,895円)の約31.8%を占めています。
つまり食料費のおよそ3割は「家庭で調理していない食費」であり、外食・総菜の見直しは食費全体への影響が大きい部分だといえます。
この94,895円はあくまで全国平均であり、目標にすべき金額ではありません。
家族の人数、子どもの年齢(特に成長期は食費が増えやすい)、住んでいる地域の物価によって、適正な食費は大きく変わります。
参考までに、筆者の家庭では外食費を除いた食費が月4万円ほどです。
今回紹介した94,895円には外食費が含まれているため単純には比較できませんが、自分の家庭の食費を見直す際の参考値として活用できます。
食費が膨らむ主な原因
献立を決めずに買い物へ行く
その場で何を作るか考えながら買い物をすると、不要な食材を買ったり、同じような食材を重複して買ったりしがちです。
特売品や大容量商品を買いすぎる
「安いから」という理由だけで買うと、結局使いきれずに無駄になるケースが多くあります。
外食・総菜に頼る回数が増える
忙しい日が続くと外食や総菜に頼る頻度が増え、食費全体を押し上げる要因になります。
食材を使い切れず廃棄する
冷蔵庫の奥で食材を傷ませてしまい、結果的に「捨てるためにお金を払っている」状態になることがあります。
買い物でできる食費の節約方法
冷蔵庫と在庫を確認してから買う
買い物前に冷蔵庫と食品庫の中身を確認することで、同じものを買ってしまう「ダブり買い」を防げます。
買い物リストを作る
必要なものだけをリスト化してから買い物に行くことで、衝動買いを減らせます。
空腹時の買い物を避ける
空腹の状態で買い物をすると、必要以上に食品をカゴに入れてしまう傾向があります。
食後や間食を挟んでから買い物に行くと、この傾向を抑えやすくなります。
単価と使い切れる量を比較する
大容量商品は単価が安く見えても、使い切れなければ結果的に割高になります。
家庭の消費ペースに合った量を選ぶことが大切です。
買い物回数を家庭に合う頻度へ整える
買い物の回数を減らすと衝動買いは減りますが、こまめに買うほうが食品ロスを防げる家庭もあります。
筆者の家庭では週に1回、土曜日にまとめて買い物をしています。
業務スーパーも活用し、まとめ買いと組み合わせることで、買い物にかかる手間と食費の両方を抑えています。
献立と調理でできる食費の節約方法
週単位で主菜を決める
1週間分の主菜をあらかじめ決めておくと、毎日の献立を考える手間が減り、無駄な買い物も防げます。
曜日ごとに料理を固定する必要はなく、「鶏肉・魚・豆腐」など主菜の候補だけ決めておく方法でも構いません。
食材を複数の料理で使い回す
一つの食材を複数の料理に展開することで、食材を無駄なく使い切れます。
例えば、ひき肉を購入した日にハンバーグを作り、残りをそぼろやミートソースに展開するといった方法です。
冷凍保存で廃棄を減らす
使いきれない食材や作り置きのおかずを冷凍しておくことで、食品ロスを減らせます。
例えば、きのこや刻みねぎなどを使いやすい量に分けて冷凍しておけば、スープや炒め物に使えます。
忙しい日のための簡単な食事を準備する
外食に頼りがちな忙しい日のために、簡単に用意できる作り置きや時短メニューをあらかじめ準備しておくと、外食・総菜への依存を減らせます。
冷凍ご飯や下味を付けた肉、市販の冷凍食品などを組み合わせ、無理にすべて手作りしないことも継続する工夫です。
外食・総菜を無理なく減らす方法
外食や総菜をゼロにする必要はありません。
完全にやめようとすると、かえってストレスがたまり、長続きしなくなります。
「月に◯回まで」「予算◯円まで」のように、回数や予算を先に決めておくと、無理なく続けやすくなります。
回数や予算を紙やアプリに記録しておくと、実際に減らせているかどうかを後から振り返りやすくなります。
また、外食を減らすことで生まれる調理や後片付けの時間・手間も、コストの一部として考える視点が大切です。
節約のために家族の食事の満足度が大きく下がってしまうと、長期的には続けられません。
食費を削りすぎる前に確認したいこと
食費の節約は効果が見えやすい一方で、削りすぎると別の問題を招くことがあります。
栄養バランスが偏ると、健康面に影響が出るおそれがあります。
特に成長期の子どもがいる家庭では、必要な栄養を確保することが優先されます。
また、調理を担当する人の負担が増えすぎていないかも見直しのポイントです。
筆者の家庭でも、忙しい日は総菜や冷凍食品を無理せず活用しています。
すべて手作りにこだわるよりも、家族と過ごす時間を優先したほうが、結果的に長く続けられると感じています。
節約額と、それにかかる手間・時間が見合っているかどうかを、定期的に確認することをおすすめします。

よくある質問
食費と外食費は分けて考えるべき?
家計簿上は分けて記録すると、どちらにお金がかかっているかが把握しやすくなります。
ただし総務省の家計調査では、外食費は「食料」に含めて集計されています。
まとめ買いと都度買いはどちらがよい?
まとめ買いは買い物の手間や衝動買いを減らせる一方、都度買いは食材を新鮮な状態で使い切りやすいという利点があります。
冷蔵庫の容量や生活リズムに合わせて選ぶとよいでしょう。
食費が平均より高い場合は問題?
平均額はあくまで全国の目安であり、家族の人数や年齢構成、住んでいる地域によって適正な金額は変わります。
平均より高いこと自体を問題視するより、内訳を確認し、無理なく減らせる部分があるかを見ていくことが現実的です。
まとめ
食費の節約は、まず1ヶ月分の支出を記録することから始まります。
特に、食品の廃棄や、計画していなかった買い物から見直すと、無理なく減らせる部分が見つかりやすくなります。
そして何より、家族が無理なく続けられる方法を選ぶことが、長続きさせるコツです。
固定費の見直しとあわせて食費にも目を向けることで、家計全体の改善につながります。

