【要約】ジェイソン流お金の増やし方|13年でFIRE達成した投資術をFIRE目線で解説
「投資は怖い」「何から始めればいい?」
そんなふうに思ったことがある方に、ぜひ読んでほしい本があります。
厚切りジェイソン氏の著書「ジェイソン流お金の増やし方」は、インデックス投資への長期・分散・積み立てという王道戦略を、芸人らしいわかりやすさで語った一冊です。
ジェイソン氏はこの手法で13年でFIREを達成。
特別な才能も、高額な年収も関係ありません。
この記事では、本書の内容をFIRE目線でまとめます。
- 書名 「ジェイソン流お金の増やし方」
- 著者 厚切りジェイソン
- 出版社 ぴあ
- 発売日 2021年11月12日
- 定価 1,300円(税別)/165ページ
厚切りジェイソンとは?FIRE達成者としての実績

著者の厚切りジェイソン氏は、お笑い芸人として知られる一方で、ITベンチャー企業の取締役を務めるビジネスパーソンでもあります。
- 17歳で飛び級入学、大学院修了の高学歴
- 19歳で訪日、お笑いに目覚める
- 28歳で会社員をしながら芸人デビュー、R1ぐらんぷり決勝進出
- ITベンチャー取締役として活躍しながら投資を開始
- 投資開始から13年でFIRE達成
重要なのは、ジェイソン氏が「特別な投資の天才」ではないという点です。
実践した手法はシンプルなインデックス投資。
誰でも再現できる方法でFIREを達成しています。
「芸人だから稼ぎが多いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、ジェイソン氏が強調するのは収入の多さより「支出を絞って投資に回す割合を増やすこと」。
年収よりも貯蓄率がFIREの鍵というFIRE理論と完全に一致しています。
まず行動せよ——投資しないことこそ最大のリスク

ジェイソン氏がまず伝えたいのは「とにかく行動せよ」ということです。
日本人は銀行預金が好きですが、年利0.001%では100万円を2倍にするのに7万2,000年かかります。
インフレが進む現代において、「預けているだけ」は実質的に資産が目減りしていることと同じです。
怖いから始めない、勉強してから始める——その間にも時間と複利の機会は失われ続けます。
FIREを目指す上で「今すぐ始める」は最重要ルール。
仮に毎月5万円を年率5%で積み立てた場合、20年後と30年後では資産額が約2倍近く違います。
1年の先送りが数百万円の損失になり得るのです。

STEP1:投資の種銭をつくる——ジェイソン流節約術12選

資産を増やす公式は「収入 ー 支出 = 投資額」。投資に回せるお金を最大化するため、まず支出を徹底的に見直します。
本書でジェイソン氏が実践する節約術12選がこちらです。
- 自販機・コンビニでペットボトル飲料を買わない
- 必要がないかぎりコンビニに行かない
- 交通手段はまず歩く
- より安いスーパーで大量買い
- スペックが変わらないなら安い代替品を選ぶ
- 洋服は買わない(必要最低限のみ)
- 飲み会には行かない
- ジムは公共施設を活用する
- サブスクリプションは定期的に見直す
- ポイント倍増の罠に乗らない
- 欲しいものは少し待って、安くなってから買う
- 家族でお金の価値観を統一する
全部やる必要はありません。
ジェイソン氏自身も「自分の人生で大切なことかどうかで判断すればいい」と言っています。
重要なのは、支出のひとつひとつに「本当に必要か?」と問いかける習慣です。
固定費の削減が最も効果的です。スマホを格安SIMに変えるだけで年間5〜10万円削減できることも。
変動費の節約は継続が難しいですが、固定費は一度見直せば毎月自動的に浮いてきます。
まず固定費から手をつけましょう。

STEP2:ジェイソン流・お金を増やす10の鉄則

節約で生み出した資金をどう運用するか。
本書の核心は以下の10の鉄則です。
- インデックスファンドへの「長期・分散・積み立て」投資一択
- 生活費3ヶ月分を残して、残りはすべて投資へ
- 投資先は米国株(VTI)
- 米国経済の長期成長を信じる
- 始めたらやめない・売らない
- 税制優遇(NISA・iDeCo)を徹底的に活用する
- 投資するなら今が一番いいタイミング
- 毎日株価を確認し、シミュレーションで目標を確認
- トレンド銘柄・話題の投資に流されない
- 成長性・流動性が低いものには投資しない
結論をひとことで言えば「VTI(全米株式ETF)に生活費3ヶ月分以外の全財産を突っ込んで、ひたすら積み立て続ける」です。
VTIは米国のほぼすべての上場企業に分散投資できるETF。
投資信託版は「楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)」や「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」があります。

「税制優遇を徹底的に使う」という鉄則⑥は特に重要です。
新NISAの成長投資枠(年240万円)+つみたて投資枠(年120万円)を使えば、運用益・配当が永久に非課税。FIREを目指すなら非課税枠を最大限使わない手はありません。
iDeCoも所得控除で節税しながら老後資金を積み立てられます。

ジェイソン氏がやらない投資——その理由
ジェイソン氏の投資哲学は「やること」だけでなく「やらないこと」を明確にしている点も特徴的です。
① 暗号資産(仮想通貨)
現在流通する暗号資産の多くは、将来的に各国が発行するデジタル通貨(CBDC)に吸収される可能性があるとジェイソン氏は考えています。
価値が人々の思惑で決まるため、長期投資には不向きという判断です。
② コモディティ(金・原油など)
金などのコモディティは有事に価格が上がることはあっても、それ自体が成長することはない。
長期投資で資産を増やすには向かないという理由からパスしています。
③ 中国株
成長企業は多いが、政府による企業規制リスクが予測不能。安定した長期投資先としては不安定要素が多すぎると判断しています。
④ 不動産
不動産は流動性の低さが問題です。
インデックスファンドなら必要な分だけ売却できますが、不動産は「全部売るか、売らないか」の二択。
さらに管理に時間とエネルギーがかかるため、FIRE後の自由を損なうリスクがあります。

「やらないこと」を決めることはFIREへの集中力を高める上でも重要です。
あれこれ手を出して管理が煩雑になるより、VTI一本に集中する方が精神的にも楽で、長続きします。
ジェイソン氏の戦略はまさにFIREの本質——「シンプルに、長く続ける」を体現しています。
まとめ
本書のエッセンスをまとめます。
- 投資しないことが最大のリスク——今すぐ行動する
- 支出を削って投資資金を作る——固定費の見直しから
- 投資先はVTI一択——長期・分散・積み立てのインデックス投資
- 生活費3ヶ月分を残して残りは全額投資に回す
- 始めたら売らない・やめない——複利を最大限活かす
- 新NISA・iDeCoで税制優遇を最大活用する
- 暗号資産・コモディティ・中国株・不動産はやらない

ジェイソン氏が13年でFIREを達成した方法は、誰でも再現できるシンプルなもの。
特別なスキルも運も必要ありません。
必要なのは「今すぐ始めること」と「続けること」だけです。
FIREを目指すなら、この本は最初の一冊として最適です。
ぜひ手に取ってみてください。

