【要約】時間のつくり方 エッセンシャル思考
あれもこれもやって時間がないって思うことって多くないでしょうか?
そういった方のために『エッセンシャル思考』という考え方をご紹介します。
日々色々なことで慌ただしくしている中で「今、本当に重要なことはなにか?」
ということを考えさせられる内容となっています。
この本はあらゆる物事をシンプルに考えて、いらないものを削ぎ落す考え方が書かれています。
エッセンシャル思考を学べば
- どういったことをすれば時間ができるのか?
- そしてその時間を使って何をすべきなのか?
ということを理解することができます。
色々なことがしたいと思っていても結局いつも時間がないっている方には
非常に参考になる内容となっていますのでぜひご覧下さい。
エッセンシャル思考とは何か
エッセンシャル思考とは「今、何が重要か」を考え自分で優先順位を決め成果を生まない努力をやめることです。
大多数のものは無価値である
大前提として大多数のものが無価値であるということです。
80体20の法則(パレートの法則)ってご存知でしょうか?
成果の80%は20%の努力によるものだという説です。
驚くことに努力の量を増やしても成果が増えるどころか限界がきて成果が減ってしまうということです。
具体的なプロセス
具体的にはどういうプロセスで重要なことだけをしていくのかというと
- 見極める
- 捨てる
- 仕組み化する といった手順です。
エッセンシャル思考とは言い換えれば、人生のクローゼットを整理するしくみのことです。
ずっときれいに保つには散らかさない仕組みづくりが不可欠です。
エッセンシャル思考を学ぶことでより効率よく生産的になり仕事もプライベートもこれまでよりもずっと充実するはずです!
ではそのやり方についてご紹介します。
見極める技術
重要なものを見極めるのに必要なこと
- じっくりとした考える余裕
- 情報を集める時間
- 遊び心
- 十分な睡眠
- 厳密な基準
考えるためのスペースをつくる
多くのことから少数の大事なことを見分けるためには誰にも邪魔されない時間が必要です。
ただ忙しい日常でそんな余裕はないですよね。
まずはスケジュールを空けて自分で時間を作る必要があります。
情報の本質をつかみとる
私たちは日々膨大な情報にさらされています。
その情報の中で何が重要なのか?という部分を意識して情報の本質をつかみとることが重要です。
遊び心
遊びは必要のないものだと思わないでしょうか?
遊ぶことで視野が広がり、常識にとらわれないやり方が見えてきたりストレスを軽減してくれる効果もあります。
また遊びは計画、優先順位づけ、スケジューリング、予測、決断、分析など脳に良い影響を与えると言われています。
十分な睡眠
忙しいがあまり睡眠時間を削ったりしてませんか?
私も20代の頃はいかに寝なく過ごすかを考えていました。
この本によると世界的なリーダーたちは1日8時間寝ているという事実があります。
疲れすぎてはパフォーマンスが落ちてしまいます。寝る時間を作りましょう。
昼寝でも良いそうです。
そうすれば洞察力が高まり、発送が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができます。
厳格な基準
エッセンシャル思考では本当に重要なことをするためにその他多数のことを断らなければなりません。
そのためには明確な基準を設けることが必要となります。
クローゼットの例だと
- いつか着るかもしれない
ではなくて
- この服が好きか?
という基準に変えれば中途半端な服が消えもっといい服を入れるスペースが生まれます。
つまり絶対にイエスだと言いきれないならそれはノーだということです。
90点以上の選択肢以外は0点として判断するルールです。
自分にとって何が重要なのか判断しましょう。
捨てる技術
本当に重要なことをやり遂げるためには捨てることが必要です。
捨てることができなければ成り行きに流されてしまいます。
捨てる項目について紹介していきます。
目標
切り捨てるためにはやろうとしている意図にそぐわないことをまずは捨てなければなりません。
そのためにまずは明確な目標設定が必要になります。
ではどうすれば会社や個人も目的を明確にできるのでしょうか?
ひとつのやり方として本質目標を決めることがあります。
一般的 | 具体的 | |
刺激的 | ビジョン | 本質目標 |
平凡 | 価値観 | 四半期目標 |
- 左上(ビジョン)・・・「世界を変えたい」 といったような魅力的だが具体性に乏しいもの
- 左下(価値観)・・・「イノベーション」「リーダーシップ」「チームワーク」等企業が重視している価値。ありふれたものが多い。
- 右下(四半期目標)・・・短期的な目標「昨年比5%の増益」といったようなもの具体的だが魅力的ではない
- 右上(本質目標)・・・「2012年までにイギリス人のあらゆる人がインターネットを使えるようにする」等のシンプルで、具体的で、魅力的で、測定可能な目標
断固として上手に断る
上司や友人からの誘いを断るのは心情的に悪い気がしますよね。
上手に断る方法も書かれています。
判断を関係性から切り離す
頼みを断ることが相手を拒絶することだと感じてしまいますが関係性と分けて考えることが必要です。
直接的ではない表現を使う
- 声をかけてくれてうれしいのですが、あいにく手がいっぱいで・・・
- 行きたいのは山々ですが時間があるがどうか・・・
といった直接的な表現を避けてやんわりと断る
トレードオフに目を向ける
この頼みを受けたら何を失ってしまうだろか・・・
といった他の価値と比べてどんな価値があるのかにも目を向ける必要があります。
誰もが何かを売り込んでいる
人はみな何かをあなたに売り込もうとしている。
相手が何を売り込もうとしているのか、自分はそれによって何を失うのか。
それを意識して正しい判断しましょう。
好印象よりも敬意を手に入れる
断ることで短期的に気まずくなることもありますが上手にノーと言うことで敬意を得ることができます。
断り方の8つの例
- とりあえず黙る
- 代替案を出す
- 予定を確認して折り返す
- 自動返信メールを設定する
- どの仕事を後回しにするか問う
- 冗談めかして断る
- 公定を使って否定する
- 別の人を紹介する
断ることは優秀な人の必須スキルです。
練習することでどんな相手からのどんな依頼も上手に断ることができるようになります。
しくみ化の技術
仕組み化することで負担が少なく処理をしていくことができるようになります。
最悪を想定して準備と計画を前倒しする
物事は基本的にはスムーズにいかないことがほとんどです。
思った以上に時間がかかったり、想定外の出来事が起こるのは日常茶飯事です。
あらかじめ何かが起こることを想定して予定を立てる。
万が一に備えてバッファをとり、予定外のことがあってもペースを取り戻せるようにしておくことが必要です。
全てがギリギリで計画するのではなく、余分な部分をしっかりと用意しておくというようなことです。
『ビジョナリーカンパニー4 自分の意志で偉大になる』のなかで紹介されている苦難を乗り越えて圧倒的な成長を手に入れた企業が7社ありました。
この7社は、やってくる苦難を予測していた訳ではなく不測の事態が起こるという 事実を知っていたためどの会社も準備を怠らず、大きな成長をてにしました。
うまくいくことを前提にせず、何が起こってもいいように徹底的に準備しましょう。
投資においてもより大きなリスクをとりたくなりますが生活防衛資金は生活を安定させるためには必要です。
本質的な行動を習慣化する
仕組み化には3つの「トリガー」「行動」「報酬」が必要になってきます。
トリガーとは、ある行動を呼び起こすためのきっかけです。
私達は無意識のうちに何かのきっかけで行動をし、報酬を得ようとしています。
例えば、
昼休みに定食屋さんの前を通ることがきっかけ(トリガー)となり、なんとなく入って(行動)、美味しいランチを食べる(報酬)
といったようなことです。
良い習慣も習慣化することができますので
- 目覚ましで起きて(トリガー)
- 新聞を読みながら(行動)
- コーヒーを飲む(報酬)
睡眠、食事、仕事のリズムを守り、良い習慣を一つずつ身につけましょう。
創造的な人は、自分に合った生活リズムを早い時期に見つけています。
まとめ
エッセンシャル思考とは大多数のものが無価値であるという前提で価値のあるものに全力を注ぎ、成果を得るというものです。
具体的な方法を次のとおり
エッセンシャル思考の3つステップ
- 評価する
- 捨てる
- 仕組み化する という手順です。
時間がない方には非常に有益な内容となっていますのでぜひ一度読んでみて下さい。