年収300万、貯金0からでもFIREするためには?
FIREという言葉をよく耳にすることが多くなりました。
FIREとはFinancial Independence Retire Earlyの略で
お金を働かせること資産からの収入を得てその限られた収入の中で自由に過ごすことです。
ただFIREを達成するには年間生活費が200万円の人でも5,000万円とかなりの金額が必要です。
やはり年収が少ないと無理ではないか?とがっかりし今の仕事をこのままするしかないと諦める方も多いと思います。
今回の記事では山口 貴大さんの書かれた年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」という本で紹介されているFIREについての考え方をご紹介します。
こちらの本では年収が少なくても少ない年数でFIREを達成できる再現性の高い方法について書かれていますのでまだ20代の方や学生の方には一つの考え方かなと思います。
では実際の内容についてご紹介します。
FIREには4つの種類がある
FIREには大きく分けて4つの種類があります。
- Fat FIRE(ファットファイア)
- Lean FIRE(リーンファイア)
- Coast FIRE(コーストファイア)
- Barista FIRE(バリスタファイア)
Fat FIRE ファットファイア
ファットファイアは資産収入のみで生活できる理想的なFIRE。
現在の生活費丸々を資産からの収入のみでカバーできるというもの
ただ多くの資金が必要なのが難点です。資産家か事業で成功しないと実現は難しいですね。
Lean FIRE リーンファイア
リーンファイアは資産収入のみで生活するがかなり倹約するFIRE。
倹約する分、資金も少なくてFIREが達成できます。
ただ生活費を減らせば減らすほど達成が簡単になるのでそういった生活ができる人向けです。
Coast FIRE コーストファイア
コーストファイアは資産収入のみで生活できるけれども趣味として仕事をするFIRE。
贅沢な悩みですが、何でもできるとなると本当にやりたいことができます。
ただ時間がある分、生活に困らなくなったことで人のために役立つことをしたいと思う人が選択ようです。
私にとってはこの働かなくても良いけど好きだから働いているという仕事を目指したいと思っています。
Barista FIRE バリスタファイア
バリスタファイアは資産収入+労働収入で生活するセミリタイア的なFIREです。
- まったく働かないとなると資産が多く時間がかかる。
- フルで働くとなると時間がない。
この2つの間をとったFIREです。
サイドFIREとも呼ばれ必要な資産が少ないのでハードルが低いです。
年収300万円から短期間でFIREを達成するためにはこのサイドFIREという考え方で資産からの収入とそれを補う労働で生活をするという方法です。
まずは年収300万円でも短期間で達成ができるサイドFIRE方法を考えていきます。
FIRE達成で大切なのは貯蓄率
FIRE達成に必要なのは年収、節約、貯蓄率の中で何が重要だと思いますか?
意外なことですが重要なのは貯蓄率です。
年収や投資のリターン以上に貯蓄率50%以上を目指すのがFIREに向けての最短ルートです。
FIRE達成までの年数を決めるのは年収ではない
全世界ファンドなどに投資して年率5%のリターンが得られた場合
- 貯蓄率30%の人がFIREできるようになるまでの期間は30年くらい
- 貯蓄率50%の人がFIREできるようになるまでの期間は17年くらい
- 貯蓄率90%の人がFIREできるようになるまでの期間は3年くらい
が目安となります。
とはいえ貯蓄率90%というと手取りが月20万円の方なら月2万円で生活するという極端な生活で個人的には不可能かなと思います。
ただこういった考え方があるということを知っておくだけでも日々の嫌な仕事から逃げるための選択肢があるということも頭においていてもらえたらと思います。
4%ルールで運用する
では実際に資産をどうやって運用しながら生活費として使えばよいか?ということについて考えていきます。
実際に投資信託やETFの分配金だけでは資金が不足するのでその資産そのものを売却して生活費に当てます。
現金や預金をしている感覚でいるとそうした場合資産が減ってしまうのでは?と考える方も多いと思います。
FIREで有名になった「トリニティスタディ」という研究では米国の債券と株式で運用した場合、取り崩し率を4%に設定するとほとんど資産は減らなかったという結果が出ています。
これは資産価格が長期的には上昇していくため資産の成長よりも取り崩しの率を少なくすれば資産の中で生活することが可能になるということです。
年間支出の25倍の資産を米国インデックスで築き、年間4%ずつ売却しその4%の売却益と配当の範囲内で生活するこれがFIREの元になった考え方です。
3000万円の金額を貯蓄できたとするとその4%の120万円、月10万円で生活できれば資産3000万円でもFIREのは達成可能となります。
ドルコスト平均法を使う
投資初心者でも勝てる投資手法は数々の本にも書かれていますがインデックス投資です。
また定期的な収入がある会社員にとっては毎月コツコツ積み立てるドルコスト平均法を使った毎月定額積み立てならプロに負けない効率的な資産運用も可能です。
なぜなら市場は長期的には経済成長によって上がっていくものの短期的には上がり下がりを繰りかえすからです。
さらに最初の2年間は副業などの復習でタネ銭を増やせば7年でサイドFIREも可能となります。
対象銘柄
具体的にどの商品を買えば良いか?ということですが
- S&P500
- 全米株式
- 全世界株式
に連動するインデックスファンドです。
【投資の最適解】投資の大原則 まとめ
銘柄でいうと楽天VTIやSBIVシリーズ、ETFでいうとVOOやVTI、VTなどですね。
米国全体への投資!VTIとは?
まとめ
今回の記事では年収300万円からFIREする方法についてご紹介しました。
- サイドFIREを目指す(労働収入+資産収入)
- 貯蓄率を高める(支出から投資に回せる割合)
- 4%ルールを使う
- 投資対象は米国株式
- ドルコスト平均法を使う
月10万円を投資に回して5%複利運用で7年間で約1,000万円の資産となります。
副業で月10万円稼げれば自分一人が食べていくためには何とかなりそうです。
そういった可能性のある方法です。
やはり株式からのリターンは非常に大きいものがあります。その分リスクも大きいですけれどね。
私のように家庭持ちの方はこの方法ではFIREは難しそうです。圧倒的に入金力を高められるかどうかが鍵になります。
ですが今回のサイドFIREのような方法であれば可能性は出てきそうです。