【要約】ETFはこの7本を買いなさい
ETFは非常に便利な商品です。
私も半分以上の資産をETFで保有しています。
ただ実際に種類が多いのでどの銘柄を選んだら良いか迷いますよね。
今回の記事ではETFはこの7本を買いなさいという本の内容をご紹介します。
- 著者 朝倉智也
- 出版社 ダイヤモンド社
- 発売日 2022/2/16
- 販売価格 定価1,550円
- ページ数 216ページ
本のタイトル通り7本のETFが紹介されています。
モーニングスター株式会社代表取締役社長の朝倉智也氏の著書ということもあり、非常に理にかなった銘柄が掲載されています。
どういった理由でその銘柄なのか?という部分とポートフォリオの組み方が書かれていますので書籍の内容についてご紹介します。
投資するならインデックス
インデックス投資が有効な理由は8割のアクティブファンドはインデックスに負けているという事実があるからです。
アクティブファンドでリターンを残すためにはインデックスに近い銘柄になってなってくるそうです。
投資内容が似ているとなれば手数料が安いインデックスファンドへ投資をすれば手数料の分インデックスファンドの方が有利だということです。
投資の神様ウォーレンバフェットも妻に9割を米国インデックスで運用するように伝えているということもあり万人が成績を残しやすいのがインデックス投資です。
簡単で時間もかからないので初心者に最適な方法ですね。
著者がETFをおすすめする理由
本書に書かれているETFをおすすめする理由は以下の通りです。
- 運用コスト
- 商品が多様なこと
- 流動性の高さ
運用コスト
ETFは上場投資信託と言われ、株式と同様に売買されている投資信託のことです。
複数の商品にまとめて投資できるパック商品のようなものです。
運用コストは投資信託よりも安いものが多いので長期で保有を前提するとなるとコスト面ではETFが有利です。
また比較的少額から多くの商品に投資ができることも大きな特徴と言えます。
https://fire-in.com/2021/03/17/%e6%8a%95%e8%b3%87%e4%bf%a1%e8%a8%97%e3%81%a8etf%e3%80%80%e3%81%9d%e3%82%8c%e3%81%9e%e3%82%8c%e3%81%ae%e7%89%b9%e5%be%b4%e3%82%92%e8%a7%a3%e8%aa%ac%ef%bc%81/多様な商品
ETFには多様な商品へ投資するものがあります。
例えば株式や債券だけでなく不動産、コモディティなどで投資対象として中々できない商品についてもETFを利用すれば投資することが可能です。
商品数の多さ=選択肢の多さもETFの魅力です。
流動性の高さ
本書で紹介されているのは主に海外ETFです。
圧倒的に純資産も多く、取引も活発になされています。
運用総額1位のSPYは27兆円を超える資産がありその分だけ運用コストも下げることができるので今後もますます優位になっていきそうです。
【2021年5月時点】海外ETF 総資産ランキング
ポートフォリオを組む
ETFで実際にどういった銘柄へ投資したら良いかということですが
分散&長期
「卵を一つのかごに盛るな」という格言もある通り、投資は分散投資が基本です。
なぜなら一つの銘柄に集中投資をしてしまっていては暴落した際に大きな影響を受けてしまうからです。
また20年以上の長期にわたって保有すればS&P500の指数への投資はプラスになっているという結果も出ています。
市場の動向を読むことは難しいですし、毎日個別銘柄を分析したりチャートに張り付いて動きを読むということは時間もかかります。
個人で勝ち続けることはごく一部の人を除いて非常に難しいと思います。
とにかく分散しておいてトータルで世界経済の成長を教授するのが投資の王道!
そのためには複数の銘柄に分散しながらどちらにもいけるようにしておく方が安定するということです。
目標利回りを計算
実際の方法は以下の通りです。
- いつまでにどのくらいの資金を準備すべきか
- 運用に回せる資金を決める
- 目標達成までの利回りを決める
- その利回りを実現できるポートフォリオを組む
まずは目標資産を決めそれを達成できる利回りの商品を組み合わせたポートフォリオを作成します。
モーニングスターの金融電卓というサイトを利用して積立期間、資金を入力して目標達成までの利回りを計算することができます。
ETFを選ぶ5つのポイント
ETFは数多くの種類があります。
そのため実際に選ぶ際にチェックするポイントは以下の5つです。
- コスト・・・信託報酬、安い方がリターンを高める
- 純資産残高・・多い方が運用コストも安くなる傾向にある
- 出来高・・・売買数量、多い方が流動性が高い
- 乖離率・・・実際の指数と基準価額に対しての変化率の差
- ポートフォリオの中身・・・どの企業や銘柄を対象にしているか?
ETFにおけるコストは信託報酬安ければ安い程、長期保有した場合の利回りは高くなります。
純資産残高や出来高が高い方がより人気のある商品ということ。
資産運用は規模が大きくなるほどリターンを高めやすくなるのでコストが下がったり、価格が上がったりということの期待が出来ます。
ポートフォリオの中身一番重要なのは中身。その商品がどの地域やアセットに配分されているか重要です。
著者おすすめETF7銘柄 ネタバレ
本書でおすすめされている基本のポートフォリオは以下の通り、株式と債券を6対4の比率となっています。
株式型・・・60%
- VT 全世界株 30%
- IJR 米国小型株 10%
- 1348 日本株 10%
- VWO 新興国株 10%
債券型・・・40%
- AGG 米国債券 20%
- BNDX 先進国債券 10%
- VWOB 新興国債券 10%
VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動するインデックス。
VTは全世界への株式が投資対象です。
- 信託報酬は0.08%と最安水準。
同指数は、先進国と新興国市場の両方を対象とし、米国内外の株式で構成。時価総額加重の算出法を採用しています。
IJR iシェアーズ・コアS&P小型株ETF
S&P小型株600種指数に連動する投資成果を目指す。
IJRは米国の小型株式が投資対象です。
- 信託報酬0.06%
1348 MAXIS トピックス上場投信
TOPIX、東京証券取引所第一部に上場する内国株全銘柄を対象として算出した指数で、日本の株式市場全体の値動きを表す代表的な株価指数です。
日本株に投資する銘柄です。
- 信託報酬0.085%
VWO バンガードFTSE エマージング・マーケッツETF
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップインデックスに連動する銘柄
ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界の新興国市場の大型・中型・小型株をカバーするFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップインデックスに連動する投資成果を目指す銘柄。
VWOは新興国の株式へ投資する銘柄です。
- 信託報酬0.08%
AGG iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF
米国の投資適格債券市場全体における銘柄に投資することで、ブルームバーグ米国総合債券インデックスの運用実績に連動する投資成果を目指す銘柄。
AGGは米国の債券にまるごと投資できる銘柄です。
- 信託報酬0.03
BNDX バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF
米ドル建て以外の、政府債、政府機関債、社債、および証券化された非米国の投資適格固定利付債券で構成。
BNDXは米国以外の債券が対象です。
- 信託報酬0.08%
VWOB バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF
バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す銘柄です。
VWOBは主に新興国の債券を対象とした銘柄です。
- 信託報酬0.25%
株式だけのアセットでも
また定期的にリバランスをして株式、債券の比率を保つことが出来ればリスクを調整しながらリターンを上げることができます。
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
長期で分散投資をするためにはETFがおすすめ。
具体的な銘柄は以下の通り。株式と債券の比率は6:4
株式型・・・60%
- VT 全世界株 30%
- IJR 米国小型株 10%
- 1348 日本株 10%
- VWO 新興国株 10%
債券型・・・40%
- AGG 米国債券 20%
- BNDX 先進国債券 10%
- VWOB 新興国債券 10%
内容としては非常にまっとうでこの本の通りに積立をしていけば資産を築いけそうな内容となっています。
債券比率はご自分のリスク許容度によってもう少し少なくても良いかなと思いますがアレンジしても面白いですね。
内容が気になる方は本書の方を読んでみて下さい。