QQQは米国ETFの一つで現在最もパフォーマンスが良いETFとなっています。
成績が良いって聞くけど具体的にどういった内容で高いリターンを残しているの?
っていう方向けにQQQはどういった銘柄に投資していてどういった特徴があるのか?
今回は米国ETF 【QQQ】について銘柄の特徴をご紹介します。
QQQ概要 (2021年1月時点)

まずは概要についてです。
QQQはFTSE ナスダック100指数との連動を目指しています。
ナスダック100指数は、アメリカの全米証券業協会(NASD)が開設・運営している電子株式市場「NASDAQ」に上場している3,000以上の銘柄の中から時価総額上位100銘柄に時価総額加重平均で算出した指数です。
- 運用会社 インベスコ
- 名称 インベスコQQQトラスト・シリーズ1ETF
- 銘柄数 約100銘柄
- 配当月 3月、6月、9月、12月(年4回)
- 直近配当利回り 0.38%
- 経費率 0.2%
- 基準株価 $313.74 (2021/01/01)
- 設定日 1999年3月10日
QQQは現在、最もパフォーマンスが良いナスダック100指数に連動するETFです。
そのため成長性が高いという特徴があります。
成長銘柄の組み入れが多く、株価も上昇しやすくなっています。
QQQパフォーマンス 推移
続いてQQQとVOO(S&P500インデックス)との比較してみます。

上のグラフで
- オレンジ QQQ
- ブルー VOO
の株価推移です。
見て分かる通りQQQはここ数年VOOの成績を圧倒しています。
銘柄 | 設定年 | 運用会社 | 単価 | 純資産額 |
QQQ | 1999年 | インベスコパワーシェアーズ | 313.74$ | 約11.5兆円 |
VOO | 2010年 | バンガード | 343.69$ | 約15兆円 |
VOOは2010年、QQQは1999年の設定でQQQの方が歴史が古く、リーマンショックの暴落も乗り越えています。
2020年のコロナショックでは
- VOO ⇒ 35%下落
- QQQ ⇒ 30%下落
3月から11月末までの実績は
- VOO ⇒ 約58%上昇
- QQQ ⇒ 約76%上昇
となっており、現状ではQQQの方がVOOよりも下落耐性、上昇率において優れていることが分かります。
VOOはS&P500銘柄に広く分散されているのに対してQQQはIT企業を中心に投資されています。
GAFAMの比率の高いQQQの方がリターンを大きくしている要因となっています。
上位10位保有銘柄 2021年1月時点
名称 | 数量 | ファンドの割合 |
---|---|---|
AAPL:アップル | 141.11 百万 | 12.25 |
MSFT:マイクロソフト | 62.75 百万 | 9.13 |
AMZN:アマゾン・ドット・コム | 4.16 百万 | 8.88 |
TSLA:US テスラ | 9.74 百万 | 4.50 |
FB:フェイスブック | 19.95 百万 | 3.57 |
GOOG:アルファベット | 2.74 百万 | 3.14 |
GOOGL:アルファベット | 2.50 百万 | 2.86 |
NVDA:エヌビディア | 7.82 百万 | 2.67 |
PYPL:ペイパル・ホールディングス | 14.80 百万 | 2.27 |
ADBE:アドビ | 6.06 百万 | 1.98 |
組み入れ上位銘柄は上記のようになります。
GAFAMだけで約40.5%も占めている他、zoomなどのハイテクグロース銘柄やテスラ等の成長株も多く入っていることも好調な要因です。
セクター別構成比率 2021年1月時点

セクター | 割合 |
情報技術 | 59% |
一般消費財 | 16% |
ヘルスケア | 8% |
生活必需品 | 5% |
資本財・サービス | 2% |
セクター別の割合はハイテクセクターの割合が高くなっています。
GAFAM以外にも成長性が高いヘルスケア銘柄、ハイテクグロースなどいいとこどりの構成です。
ただしハイテクの成長に限りが出た場合は、パフォーマンスが下がる可能性があります。
まとめ

QQQの特徴をまとめると次のとおりです。
- 過半数がハイテクセクターで構成
- 過去の実績はS&P500インデックスよりパフォーマンスが高い
- 配当利回りは低い
- 信託報酬は他のインデックスよりは高いが最安水準
QQQは現在の米国ETFの中で非常にパフォーマンスが良いETFです。
ハイテク銘柄が70割を占めているため今後、ハイテク技術がますます進化していけばさらなるパフォーマンスを生むでしょう。
今後のGAFAMの状況次第といったところです。
配当利回りが低いため配当目的の投資には向きません。
明確な意思・理由を持っていないと高値づかみをして安く売ってしまう可能性があります。
ETFを通して投資を検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。
米国株はネット証券で購入しやすい時代となりました。
米国株の取り扱い証券会社についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
