【要約】知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
個別株の購入する際に勝手なイメージで買ってしまって失敗したと感じたことってないですか?
よく分からないまま株を買ってしまってもギャンブルになって上がっても下がっても理由がよく分からないことが多いと思います。
今回は『知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ』という本についてご紹介します。
こちらの本はキャンブルから脱却して確実に利益を積み上げていくにはどうすれば良いか書かれています。
書籍概要
- 知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
- 山口 揚平 (著)
- 出版社 : PHP研究所 (2013/10/1)
- 発売日 : 2013/10/1
- 本の長さ : 191ページ
今回は書籍の内容をもとに株式投資のしくみについてご紹介します。
なぜ株式投資なのか?
手元の100万円を増やそうと思うとどのような方法が考えられますか?
- パチンコ
- 競馬
- 宝くじ
- 保険
- 定期預金
- 不動産投資
- 外貨預金
- 株式投資
色々と考えられますが株式投資が私のような会社員にとってはお金を増やす方法としては手っ取り早いです。
その理由について一つずつ考えていきます。
ギャンブルは必ず損をする
- パチンコ
- 競馬
- 宝くじ
私は小さな確率を重視し、その確率よりも大きな代償を払ってしうという性質があります。
感情志向に基づいてお金を使うというギャンブルを繰り返していくと確率的には損を重ねることになってしまいます。
定期預金
定期預金は金利が少なすぎて資産形成には向きません。
メガバンクの定期金利でも年0.001%程です。
一方で時間外手数料は100円程かかるところが大半です。
そのため定期預金ではお金を増やすことは難しいです。
外貨預金
為替の往復手数料がかかる。(約2%程)
株式投資は手間が少なく低コスト
- 手間 証券口座の開設する手間のみ
- コスト 取引手数料、売却益に対する税金
- 最低投資金額 1万円程度から
- 情報収集の方法 情報が入手しやすい
お金をふやすという意味では株式投資はもっとも効率の良い商品です。
企業価値の選別方法
価値とは何か?
いったいどういう事を学べば株で利益を上げることができるのでしょうか?
儲けるための基本は商売と同じで安く買って高く売るということです。
安く買うためには企業の価値が分からなければいけません。
企業の価値は
- 企業が稼ぐ利益
- 会社の財産
という2つで成り立っています。
株価が上がる理由は実際の価値よりも安い株が市場から評価され本来の価値に近づくためです。
企業の価値を算定する
投資する前に企業の価値の算出って手間でなかなかしにくいですよね。
ただ誰もがしていないことですので他人と圧倒的な差をつけることができます。
企業の価値算定のポイント
- 企業の丸ごと評価すること
- 企業の価値は事業の価値ともっている財産を足したもの
価値の源泉を見抜く
企業事業を判断するにはこちらの本では以下の方法で算出しています。
事業価値を見抜くステップ
- 事業価値を見積もる
- 財産価値を見積もる
- 負債を引く
- 発行済み株式数で割って1株の価値を出す
具体的な算出方法は以下のとおりです。
企業価値の算出方法
- 事業価値 = 営業利益×10倍
- 財産価値 = 流動資産 ‐(流動負債 ×1.2 +固定資産のうちの「投資その他資産」
- 負債を引く
- 発行株式数で割る
こちらの数式に企業の数値を入れていけば理論的には割安であるか、割高であるかが分かります。
あとはなぜ割安なのか?
株価上昇の材料がわかれば買いと判断することができます。
なぜ株価は上がるのか?
株価は企業の価値に長期的には近づいていきます。
また以下のようなきっかけで上がっていきます。
増配
企業が配当を増やすと市場は反応して株価が上がります。
優待の充実
株主優待を充実させることで株価が上がることがあります。
注意していただきたいのは株主優待の原資は利益です。
米国株では物品や金券などの株主優待制度は一般的ではありません。日本特有の制度です。
自社株買い
企業が市場から自社の株を買う自社株買いも株価上昇に貢献します。
市場に出回っている株式数が減ると、利益の総額は変わらなくても1株あたりの利益が大きくなります。
1株あたりの利益が大きくなれば株価は上昇します。
IRの充実
企業がインターネットでの情報公開や株主説明会などのIR活動を行う企業が増えており、株価上昇に貢献しています。
新製品・新事業展開
企業が新製品開発や新規事業展開などの新しいことを発表すると株価が上がります。
新製品の発表があるとなんとなく期待ができそうですよね。
分割/最低投資単元の引き下げ
株式分割や最低投資単元の引き下げによっても株価は上がります。
- 1口買うのに100万円の企業
- 1口買うのに1万円の企業
という2つの株式があると1万円の方が買いやすいですよね。
最低投資単元が下がれば、個人投資家でも購入がしやすくなり価格が上昇するというしくみです。
以上が一部ですが株価上昇になるきっかけをご紹介しました。
筆者はこの株価が上がるストーリーを過信し過ぎず、価値と価格の差がある株式を購入し持ち続けることが重要だと言われています。
まとめ
最後に内容をまとめると
- 株式がもっとも効率よくお金を殖やせる方法
- 割安な株式を購入する
- 価値と価格に差のある企業を見つける
- 感情の罠にはまらないようにする
ということになります。
簡単な方法で企業価値を算出出来るので参考にしてみてください。
今回は一部を紹介しています。
内容は初心者向けですが、株式投資の本質ではないかなと思います。
気になった方は本を読んでみて下さい。
その他、本の要約については以下の記事でも紹介しています。
ぜひ参考にしてみて下さい。