VIX指数(恐怖指数)とは?
新型コロナウイルスで市場の株価が下落する一方で上昇している指数があります。
それはVIX指数(恐怖指数) というものがあります。
今回は
- VIX指数とは
- 相場との連動性
- 投資するにあたっての心構え
VIX指数とは
Volatility Indexの略で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数です。
VIX指数とはボラティリティインデックス(Volatility Index)の略です。
ボラティリティとは値動きの度合いを意味します。
一般的に数値が高いほど、投資家が景気の先行きに対して不安を感じているとされ、値動きが大きくなります。
そのため日本語では恐怖指数とも言われます。
VIX 恐怖指数の推移
ではどういったときに数値が変わっているのでしょうか?
年月 | 出来事 | 値 |
---|---|---|
1993年 | Robert E. Whaley 教授が提唱 | |
1997年10月 | アジア通貨危機 | 48.64 |
2001年9月 | アメリカ同時多発テロ | 49.35 |
2002年7月 | エンロン不正会計事件 | 48.46 |
2003年3月 | アメリカのイラク侵攻 | 34.40 |
2008年10月 | リーマンショック ※過去最高値 | 89.53 |
2011年10月 | ギリシャ通貨危機 | 46.88 |
2017年11月 | 過去最低値 | 8.56 |
2020年3月 | 新型コロナウイルス | 85.47 |
通常は10~20の間で推移し30を超えると警戒水域と判断されます。
ご覧のように金融危機や戦争、災害などをきっかけに数値が大きく上昇して振れ幅が大きくなっています。
人々が将来に不安を感じているということでもあります。
VIX指数のチャート
具体的な調べ方は【VIX指数】とGoogle検索します。
そうすると下図のようなチャートがでてきます。
チャートには次のような特徴があります。
チャートに見られる特徴
- S&P500指数が上がるとVIX指数が下がる
- S&P500指数が下がるとVIX指数が上がる
私は投資は基本的には長期投資だと考えています。
なぜなら短期的な売買は投資的な要素が強くなってしまいギャンブルとなってしまう可能性が高いからです。
長期投資で気をつけなければならないのは不安になって底値で売ってしまうことです。
長期投資を推奨している書籍は次の通りです。
まとめ
暴落相場では自分が思っている以上に怖いものです。
このままずっと株価が下がり続けるのでは・・と不安に感じてしまうのも無理はないと思います。
そういった場合VIX指数が上昇します。
VIX指数には
- S&P500指数が上がるとVIX指数が下がる
- S&P500指数が下がるとVIX指数が上がる
という特徴があります。
投資の目安にしていただければと思います。
2020年現在はVIX指数が30を割って感染収束の兆しが出てきています。
今回のコロナショックのような有事の際には極端に上がりますので数値として確認ができます。
長期での投資をする場合、暴落相場で売ってしまうのは非常にもったいないことです。
今の自分がどういったことを目的に投資をしているのか?
ということを良く考えて、暴落相場でも落ち着いて行動したいですね。