【米国高配当ETF】 SPYDとは?特徴を解説
配当金狙いで投資するにはどんなETFが良いのか?探されている方もいるかと思います。
米国株の高配当ETFは大きく3つあります。
- VYM
- HDV
- SPYD
銘柄の名前だけではよく分かりませんよね?
今回は中でも配当利回りが一番高いSPYDの中身をご紹介します。
米国株への長期投資をおすすめする理由とは?
SPYD概要 (2021年11月時点)
SPYDは世界第三位の運用会社ステートストリートが運用しているETFです。
米国の配当利回りが高い企業上位80社に均等配分で投資をしています。
S&P500®高配当指数の値動きに、経費控除前ベースで、概ね連動する投資成果を追求します。高水準の配当収入および元本成長の機会を追求する低コストETFです。指数は、S&P500®指数を構成する銘柄のうち、配当利回りの上位80銘柄のパフォーマンスを計測する指標です。
引用 SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF
- 運用会社 ステートストリート
- 名称 SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
- 構成銘柄数 80銘柄
- 配当月 3月、6月、9月、12月(年4回)
- 配当利回り 3.84%
- 経費率 0.07%
- 基準株価 $40.26 (2021/11/27)
- 設定日 2015年10月21日
経費率は0.07%と他の高配当ETFとほぼ横並びの設定でかなり低くおされられています。
設定日が比較的新しく2015年です。
リーマンショックを経験していないため、今回のコロナショックがはじめての暴落相場となっています。
SPYDパフォーマンス 推移
コロナショック後のパフォーマンスの推移になります。
直近の高値より最大で約45%程株価は下がりました。
青がYVM、緑がHDV、オレンジがSPYDです。S&P500指数と比較して株価の戻りが遅くなっています。
配当金が出るためトータルリターンに影響が出るのはやむを得ないですが他の指数が上昇する中停滞しているのは少し不安ですね。
上位10位保有銘柄 2021年11月27日時点
名称 | 数量 | 値 | ファンドの割合 |
---|---|---|---|
PFE:US ファイザー | 1.52 百万 | 81.99 百万 | 1.60 |
SPG:US サイモン・プロパティー・グループ | 509.72 千 | 81.80 百万 | 1.60 |
CMA:US コメリカ | 944.22 千 | 80.50 百万 | 1.58 |
RF:US リージョンズ・ファイナンシャル | 3.31 百万 | 77.76 百万 | 1.52 |
KEY:US キーコープ | 3.31 百万 | 75.87 百万 | 1.49 |
MTB:US M&Tバンク | 489.33 千 | 75.35 百万 | 1.47 |
OKE:US ONEOK | 1.20 百万 | 74.66 百万 | 1.46 |
PBCT:US ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル | 4.15 百万 | 73.90 百万 | 1.45 |
CVX:US シェブロン | 640.17 千 | 73.31 百万 | 1.43 |
EIX:US エジソン・インターナショナル | 1.13 百万 | 73.15 百万 | 1.43 |
SPYDは均等分散型と呼ばれるETFだけあって上位10銘柄でみても構成比率が1.4前後で差がありません。
ほぼ均等に分散させていることが特徴です。
構成比率が偏っていると上位の銘柄に対する影響が大きくなります。
良くも悪くも影響を受けにくい特徴があります。
SPYDセクター別構成比率 2021年11月時点
業種 | 組入比率 |
---|---|
金融 | 18.69% |
公益事業 | 17.18% |
不動産 | 16.75% |
エネルギー | 12.27% |
生活必需品 | 8.20% |
ヘルスケア | 6.18% |
情報技術 | 5.99% |
コミュニケーション・サービス | 5.81% |
素材 | 5.71% |
一般消費財・サービス | 3.21% |
金融・不動産セクターが多く配分されています。またREITが多くある点もSPYDの特徴です。
投資をしにくい米国REITに投資ができている反面、今回の下落相場ではその影響を受けってしまっている状況です。
株価が戻りきらないのもこういったセクターを中心に投資をしているためです。
【初心者向け】不動産投資信託(REIT)とは
まとめ
SPYDについてまとめると以下の通りです。
- 配当利回りが高い
- 不動産・金融セクター中心
- 他高配当ETFより暴落相場に弱い
SPYDは株価の変動が他高配当ETFより大きくなっています。
私もSPYDに投資をしていますが売却益ではなく配当金メインで考えています。
長期的なリターンは運用期間の長いYVMの方が高い傾向にあります。
米国株の購入方法を知りたい方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。