【米国長期債券ETF】TLTとは?特徴と内容解説
株はやってみたいけどできるだけ損はしたくない!と考える方も多いのではないでしょうか?
債券は株式よりリスクが低く、リターンも低いですが安定した値動きをする商品となっています。
米国債券ETFでは比較的安定して2%~4%の利回りを得られる銘柄もあります。
今回は長期の債券で構成されているETF【TLT】についてご紹介します。
TLTとは?
TLTとは世界第一位の運用会社のブラックロックが運用する債券ETFです。
投資対象はブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスのパフォーマンスへの連動を目指すETFで
米国の20年超の長期債券と連動を目指しています。
楽天証券、SBI証券等で取引をすることができます。
TLTの基本情報 2022年8月時点
続いてはTLTの概要です。
- ティッカー TLT
- 名称 iシェアーズ 米国国債20年超ETF
- 運用会社 ブラックロック
- 経費率 0.15%
- 決算月 毎月
- 分配金利回り 2.21%
上手く組み合わせることができれば受取配当金を安定させることが可能です。
もう少し詳しくみていきます。
格付別構成比率
格付けはトリプルAの債券のみで構成されています。
デフォルトのリスクが低く安定した債券のみとなっています。
発行体別構成比率
発行体も米国政府が過半数を占めています。
要するに安全と認められている債券で構成されているのがTLTの特徴です。
チャート
- ピンク色 TLT(長期債券)
- オレンジ色 VYM(高配当株式)
- ブルー色 BND(債券)
直近5年間のチャートの比較です。
株式が一番値動きが大きく、TLTはVYMに相関関係の値動きをしていることが分かります。
それに比べてBNDの価格は非常に安定していますね。。
TLTの配当込みの設定来リターンは6%程あります。
債券とはいえかなりのリターンですよね。
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|
トータル・リターン(%) | -17.13 | 5.72 | 3.04 | 6.66 | 6.30 |
インデックス (%) | -18.18 | 5.37 | 2.87 | 6.62 | 6.32 |
値動きが少なく、安定したリータンを見込めるのが債券の大きな特徴です。
債券ETFのデメリット
当然デメリットもあります。
為替リスクがある
まずは為替リスクです。
米国ETFです。
購入するためには円からドルに交換する必要があります。
債券ETFといえど円高、円安の影響を直接受けてしまうため、円での資産よりもリスクがあります。
また配当金を円貨に変える際にも手数料がかかります。
手数料の安いおすすめの証券会社についてはこちらの記事でまとめています。
長期で見ると株式よりリターンが低い
もう一つのデメリットはリターン低い点です。
過去の実績によると投資期間が15年以上だと株式が一番リターンが高いという結果が出ています。
ですので債券中心のポートフォリオだとリスクの割にリターン低く物足りなく感じられるかもしれません。
年齢と職業等の皆さんのリスク許容度によって債券を取り入れるかどうかを検討されるのが良いと思います。
まとめ
今回の記事をまとめると次のとおりです。
- TLTは米国の安定した債券へ投資するETF
- 経費率 0.15%とBNDよりはやや高く
- 毎月分配型のためキャッシュフローが計算しやすい
- 株式と反対の動きをする
債券ETFは株式と相反する値動きをすることが多いため、株価の暴落時にはポートフォリオ安定させる役割にもなりそうです。
ただ価格の変動もないため為替が変動すると大きく利益が減ってしまうという可能性もあります。
特性を知って上手く付き合っていきたいですね。
米国株ETFが買付手数料無料な銘柄も出てきています。こちらも上手く利用してみてください。