【書評】投資のベストアンサーほったらかし投資術
- 個別株を分析する時間がない
- 株価が気になって仕事が手につかない
投資をしたことがある方なら誰でも経験をしたことがあると思います。
今回の紹介するほったらかし投資術は日々働いていても分析に時間を使わず、誰でもプロ並みの成果を上げることができる投資手法です。
また再現性が高いので誰でも同じ成果を上げることができます。
一つ問題があるとすればずっと持ち続けることができるかどうかということ
それでは内容についてご紹介します。
ほったらかし投資術とは
ほったらかし投資術って何なの?ということですが
ほったらかし投資術とはプロが考える運用方法に大きく劣らず、なるべく誰もが簡単に実行できる個人ができる資産運用の方法です。
内容はというと・・・全世界株式へのインデックス投資です。
経済評論家の山崎元さんとインデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんの共著である本書は非常に合理的な内容となっています。
水瀬ケンイチさんは実際に億の資産を資産をインデックス投資を築いているということもあり、誰でもできる方法としては信憑性があります。
お金は寝かせて増やしなさいという書籍もインデックス投資に至るまでが書かれていて読みやすく面白いです。
Kindle版は定期的にセール価格で販売されているのでKindle版がおすすめです。
ほったらかし投資実行マニュアル
- 3~6ヶ月分の生活資金を準備
- リスク資産への投資額決定する
- 無リスク資産は国債と銀行預金
- リスク資産は全世界株式インデックスファンド
- iDeCo NISAなどの優遇制度を先に利用する
- 積立投資を理解する
3~6ヶ月分の生活資金を準備
まずは防御を固める生活防衛資金の準備です。
3~6ヶ月分の生活費を貯金しましょう。
リスク資産への投資額決定する
最重要と書かれていますが難しいのがリスク資産への投資配分です。
全世界インデックスファンドのリターンは1年後に3分の1の損失と4割の利益の間で推移します。(平均リターンは年率5%ほど)
つまりは損をしてしまう可能性があるということ。
リスク資産への投資は許容できる損失額の3倍まで
基本的には老後資金に向けての商品となるので本書では360万円単位で考えて
老後30年と仮定すると年間12万円、月1万円老後資金が減っても良ければ1080万円まで投資できるということになります。
ちょっと難しいですね。
無リスク資産は国債と銀行預金
無リスク資産としての国債は変動型の10年満期のもの。
実際私も国債って利率の低いし投資メリットは低いと考えていましたが
バックには政府がついているため銀行よりも破綻するリスクが低い上、現在の定期預金金利よりも利率が高いことと元本が保証されています。
確かにそう言われればそうですね。
銀行預金を持つ際には銀行が破綻した際に払い戻されるペイオフの上限の1行1,000万円以内までと書かれています。
ここは安全なことが重要なので普通の方は銀行預金のみでも良い気がします。
リスク資産は全世界株式インデックスファンド
リスク資産の投資先は全世界の株式へ投資するインデックスファンドです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
この本の中では全米株式ではなく全世界株式への投資です。(そこまでどちらでも遜色ないかと思います。)
理由はメンテナンスの必要がないから
かつては手数料の高いファンドしかなかったですがこれがベストという商品が絞られてきました。
リスク資産の範囲でオルカンを買う。いたってシンプルですね。
投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤー2020 結果発表
iDeCo NISAなどの優遇制度を先に利用する
こちらもよく言われる内容ですが非課税制度からまず使いましょう。
長期でみると税制面で非常に有利です。
積立投資を理解する
著者の一人である水瀬さんは積立投資で大きな資産を築いています。
達成した方法としては長期で分散した低コストのインデックスファンドを買う
これだけです。
この本に書かれている毎月積立投資を継続していけば長期的お金を増やすことが理論上は可能です。
最大の問題は実践できるのか?ということ
最大の問題は実践できるのか?ということです。
以上がほったらかし投資の内容です。
- 生活防衛資金の準備
- 無リスク資産とリスク資産に分ける
- リスク資産はeMAXIS Slim 全世界株式
非常にシンプルですね。
これでプロ並みの成績があげれるとなると簡単だと思いますが
続けることが一番難しい点かなと思います。
毎月収入があれば設定してしまえば後は楽ちんです。
価格とかをチェックして一喜一憂する方には向きません。あくまでも15年以上先に勝っていれば勝ちという考え方です。
また上がったり下がったりを繰り返しながら少しずつ増えていく方法のためギャンブル的な誘惑に負けてしまう可能性もあります。
『投資するというのは持ち続けること』というのが分かりやすいたとえだと思います。
まとめ
ほったらかし投資は非常に合理的な投資手法です。
何もしなくて良いそれゆえに何かしてしまいたくもなります。
私個人は色々やって失敗もしました。それゆえに少額から色々試してみるもの良いと思います。
結果が分かってもそれを実践できるかどうかはまた別の話。
ただ本質が書かれた一度は読んでおきたい良い本でした。皆さんの資産運用の参考にしてみて下さい。