BND(米国債券ETF)で毎月配当を得る方法【経費率0.035%の最強安定銘柄】
「投資を始めたいけれど、株式の値動きが激しくて怖い」
そう感じているあなたの気持ち、痛いほどよくわかります。
私自身も投資を始めた最初の頃は、株価が乱高下するたびに夜も眠れなかったことがありました。
リターンを追いかけて株式一辺倒のポートフォリオを組んでいたのですが、相場が下落するたびに精神的に疲弊していたんです。
でも今では、安定資産と成長資産をバランスよく組み合わせることが、FIRE達成への近道だと確信しています。
債券は株式ほどの爆発的なリターンは期待できません。
でも、毎月安定した分配金を受け取りながら、ポートフォリオ全体のリスクを抑えてくれる心強い存在です。
この記事では、BNDの基本情報から実際の運用成績、デメリットまでFIREを目指すサラリーマン目線で正直にお伝えします。
なぜ今、債券ETFが見直されているのか

株式一辺倒には限界がある
「投資 = 株式」というイメージを持っている方は多いと思います。確かに長期で見ると株式のリターンは債券を上回ります。
しかし現実問題として、私たちサラリーマンの多くは給与収入に依存している状況です。
もし株式市場が暴落したとき、精神的なダメージから誤った判断(狼狽売り)をしてしまうリスクがあります。
資産運用において最も危険なのは、「感情的な売買」です。
私自身、2020年のコロナショックのときに慌てて一部を売却してしまい、その後の爆発的な回復を一部取り逃がした苦い経験があります。
そのとき痛感したのは「メンタルを安定させてくれる資産の重要性」でした。
債券ETFが果たす役割
債券は一般的に株式と逆の動きをする傾向があります。
株価が暴落する局面では、安全資産として債券に資金が流入し、相対的に価格が安定します。
つまり、BNDをポートフォリオに組み込むことで「暴落時のクッション」として機能させることができるのです。
BNDとは何か?3つの特徴を押さえよう

特徴①:世界屈指の運用会社バンガードが運用
BNDは、運用資産規模で世界第2位を誇るバンガード社が運用する米国債券ETFです。
正式名称は「バンガード 米国トータル債券市場ETF」といいます。
ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスへの連動を目指しており、米国の短期・中期・長期の債券に幅広く分散投資しています。
一言でいうなら、「米国の安定性の高い債券をまるごと購入できる商品」です。
特徴②:経費率0.035%という破格の低コスト
BNDの最大の魅力のひとつが、経費率0.035%という圧倒的な低コストです。
コストは投資リターンの天敵。長期運用では経費率の差が大きな差を生みます。
長期投資においてコストは複利効果を蝕む最大の敵です。
経費率が低いということは、それだけ自分の資産が効率よく増えていくことを意味します。
バンガードはインデックス投資の普及を使命とする会社だけあって、低コスト運用に定評があります。
特徴③:毎月分配金が受け取れる
BNDは毎月分配型のETFです。過去の実績では配当込みのリターンがおおよそ4%前後で推移しています。
キャッシュフローを安定させたいFIRE志望者にとって、毎月分配金が入ってくる仕組みは非常に魅力的です。
BNDの基本情報

続いてはBNDの概要です。
- ティッカー BND
- 名称 バンガード 米国トータル債券市場ETF
- 運用会社 バンガード
- 経費率 0.035%
- 決算月 毎月
特筆すべきポイントは経費率が0.035と格安な点と毎月分配金が出るという点です。
上手く組み合わせることができれば受取配当金を安定させることが可能です。
また投資する主な債券は次のとおりです。
- 米国債
- 社債
- 米国以外の米ドル建て債券
- モーゲージ債及びアセットバック証券
もう少し詳しくみていきます。
格付別構成比率
| 格付け | 比率 |
|---|---|
| 米国政府 | 67.1% |
| Aaa | 3.8% |
| Aa | 3.0% |
| A | 11.7% |
| Baa | 14.4% |
| Baa未満 | 0% |
先ほどあったとおりBNDの構成比率は米国国債が6割を占めている上、格付けがBaa以上の債券、約8400銘柄で構成されています。
これは米国企業の中でもより信頼性の高い企業を中心に購入しているので倒産してしまう可能性が極めて少ないということです。
発行体別構成比率
| 発行体別構成 | 比率 |
|---|---|
| 米国財務省/政府機関 | 41.6 % |
| 政府モーゲージ担保証券 | 21.8 % |
| 工業 | 17.8 % |
| 金融 | 8.9 % |
| 米国外の発行体 | 4.8 % |
| コマーシャル・モーゲージ担保証券(CMBS) | 2.2 % |
| 公共事業 | 2.3 % |
| アセットバック証券 | 0.4 % |
発行体も米国政府が過半数を占めています。
要するに安全と認められている債券で構成されているのがBNDの特徴です。
実際のリターンはどうか?チャートで確認

- ピンク色 VTI(全米株式)
- オレンジ色 VYM(高配当株式)
- ブルー色 BND(債券)
直近5年間のチャートの比較です。
この5年間では株式が圧倒的なリターンをあげていることが分かります。
BNDはほぼ横ばいに見えますが配当込みのリターンは4%程あります。
値動きが少なく、安定したリータンを見込めるのが債券の大きな特徴です。
| 年初来 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
| 基準価額(NAV) | -0.76 % | 4.63 % | 5.52 % | 4.01 % | 4.36 % |
| 市場価格 | -0.84 % | 4.70 % | 5.53 % | 4.03 % | 4.36 % |
| ベンチマーク | -0.79 % | 4.80 % | 5.56 % | 4.08 % | — |
正直に伝えるBNDのデメリット2つ
安定している反面、当然デメリットもあります。

為替リスクを避けられない
まずは為替リスクです。BNDは米国ETFのため購入するためには円からドルに交換する必要があります。
債券ETFといえど円高、円安の影響を直接受けてしまうため、円での資産よりもリスクがあります。
また配当金を円貨に変える際にも手数料がかかります。
2022年のように為替が大きく動いてしまうとその分リターンに直結してくる可能性も十分にあります。
手数料の安いおすすめの証券会社についてはこちらの記事でまとめています。

長期では株式に負ける可能性が高い
過去のデータでは、投資期間が15年以上の長期になると株式のリターンが債券を上回ることが示されています。
BNDは「守りの資産」であり、「攻めの資産」ではない。
この点は非常に重要です。若いうちから債券中心のポートフォリオを組むと、リスクの割にリターンが物足りなくなる可能性があります。
あくまで株式ETF(VTIやS&P500連動など)と組み合わせてバランスをとるための存在と考えるべきです。
まとめ
今回の記事をまとめると次のとおりです。
- BNDは値動きが少なく、安定した債券へ投資するETF
- 経費率 0.035%と最安値
- 毎月分配型のためキャッシュフローが計算しやすい
- 株式と反対の動きをするためポートフォリオを安定させる
BNDは非常に安定的な値動きをするETFです。
すでに大きな資産を築いている方のリスクヘッジ先としては有力な投資先となるでしょう。
また株価の暴落時にはポートフォリオ安定させる役割にもなりそうです。

ETF選びに迷った方はこちらの本がおすすめです。


