【書評】レバレッジリーディング 100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ
本を読んだ後、内容がどうだったか忘れてしまうことってないでしょうか?
今回は本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』を紹介します。
- レバレッジ・リーディング
- 著者 本田 直之
- 単行本(ソフトカバー): 171ページ
- 出版社: 東洋経済新報社 (2006/12/1)
著者は年間で400冊以上を本を読んでいる方で本を読むための本です。
本を読むための本って・・・何だかよく分からないかと思います。
正確には本を読んでそれをどう人生に生かすか?という内容が書かれています。
本はコスパの良い自己投資としておすすめされている方も多いですので、まずは本を読む前にこちらの本を読んでみて下さい。
本を読む時間がない
筆者は年間400冊以上の本を読む方です。1日に換算すると1冊以上です。
どうしてこんなに本が読めるのでしょうか?
それは本を読むことが「投資活動そのもの」だからです。どんなに利率の良い金融商品に投資するよりも多くのリターンをもたらします。
読書が大事分かっているけれど忙しくて読む時間がない!
って思われる方も多いかと思います。
これはまったく逆で本を読まないから時間がないと著者は言われています。
具体的にはこういった理由です。
- ビジネス書には知識やノウハウが書かれている
- 本を読むことは成功した人のやり方を学ぶこと
- 少ない努力で成功にたどり着くことができる
- 早く成功することで結果、時間の余裕が生まれる
1日はみんな平等に24時間で仕事やプライベートで色々なことをすべてやっているととてもじゃないけど時間が足りません。
レバレッジリーディングとは
レバレッジとは『てこの原理』の【てこ】のことです。
要約すると
【より小さな労力で大きな結果を出すための読書】
ということです。
同じ努力をしてもレバレッジを意識しているかどうかの差で大きく結果が変わってくるということです。
誰かの成功したやり方を学んで自分なりの応用を加えることで、試行錯誤に時間や結果を出すために時間や労力を使えるようになるからです。
自分のやる気に他人の知恵や経験というレバレッジをかければ何十倍、何百倍もの結果を出すことができるというわけです。
本の探し方
実際どうやって本を探せば良いの?ということですが以下の方法になります。
まずはどういったことが自分に必要なのか?自分の目標を設定することが重要です。
- 投資目的を明確にする
自分の人生の目標や課題などを考え、今必要なのはどんな本なのかを意識する
- 情報取集とスクリーニング
書評や口コミなど、自分の勘以外の意見を参考にして読むべき本を絞りこむ
- 買い方
ネットとリアルの書店の利点を生かして使い分ける
投資目的を明確にする
自分の人生の目標は何か?現状の課題は何か?という目標があれば
今自分にはどんな本が必要なのか?ということが理解できます。
- 海外旅行へ行く ⇒ ガイドブックを買う
- 業界を研究する ⇒ その業界の専門誌で勉強する
- 会計の知識をつける ⇒ 簿記の勉強をする
情報取集とスクリーニング
目的が決まったら自分の勘だけではなく、書評や口コミなど自分以外の人の意見もどんどん参考にしましょう。
複数の本から良い本を選ぶことも一種のレバレッジです。
- 友人・知人の口コミ
- メルマガの書評
- 新聞・雑誌の書評や広告
ネットとリアルの書店の使い分け
それぞれの特徴です。
- ネット書店 目的買いに便利
- リアル書店 新刊を見つけるには便利
ネット書店では即日配送とリアル書店にない本を手配できたり書評が見れたりすることができます。
リアル書店では店頭での並べ方やポップなどのプレゼンテーション、品揃えなどそれぞれ分かるような意図があります。
戦略的に読書する方法
読書をすることは自己投資そのものです。
目的を明確にしておくと重要なところとそうでないところの見極めがはっきりできるようになります。
- 本を読む目的を明確化
- 制限時間を設ける
- 全体を俯瞰する
- 読書開始
制限時間を設ける
仕事をしながら読書をするには工夫が必要です。
制限時間を設けて1冊の本を読み始める前にタイムリミットを設定してしまうことです。
時間が無限にあると思うと数多く本を読んでいくことができません。
著者は基本的に1時間~2時間で読もうと決められているそうです。
16%を掴めればOK
時間を設定するとかなりの部分が読めないということになります。
ですので1つの本で何も身に着けないよりは重要な1項目だけを抜き出してそれを実践するほうがリターンを得られるということです。
レバレッジリーディングはあくまでも投資活動です。
単に本を多く読みこなすとはいう訳ではなく、重要な情報を得られればOKという考え方です。
多くの本を読んでいるとときにはほとんど得るところのない本を買ってしまうこともあります。
ダメな本は早く切り上げて他の本に取り掛かりましょう
読書後のフォロー
本を読んだ後は気分も高揚しているし、そこに書かれていた内容をすぐに実行しようという気になります。
しかし
新しい情報が次々と入ってくるため古い情報は忘れてしまいます。
読書での知識を自分のものにするためには
読書後のフォローが絶対に必要と言われています。
それではなぜ忘れるのでしょうか?以下の2点の理由を筆者は言われています。
- ポイントをメモしなかったから
- 実行しなかったから
メモをすることで記憶に残し、習慣化することで正しいやり方を身に着けたり
実践でメモしたことが使えるか使えないか分かると思います。
反復をしながら自分に合うようにアレンジすれば良いのです。
- 自分の課題・目的を絞り込む
- 読むべき本を選び読む
- 重要なところに線を引く、印をつける
- メモに要点を抽出、繰り返し読む
- 実践で試す
- 繰り返し読んで身に着ける
以上の手順を踏むことで実践で反射的に対応できるようになるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?内容をまとめると次の通りです。
- 自分の目的を決める
- 時間を決めて本を読む
- 要点をまとめる
- 実践していく
これらのことを繰り返ししていくことで自分自身に知識を蓄え自己投資をしていきましょう。
面白い本ですので気になった方は手に取ってみて下さい。