iDeCoで節税しながらFIREを目指す方法
iDeCoってよく聞くけどお得なの?
という方に向けて実際のところどうなのか?調べてみました。
NISAのように場人向けといった訳ではないですが利用できる方にはお得な制度です。
結論からいうと退職金とiDeCoの受け取り金額の合計が2,000万円を超えない場合はお得になる場合が多いです。
これには実際の勤続年数と会社からもらえる退職金の額がかなり影響します。
この記事では、iDeCoの税制メリットを最大限に活かし、効率よくFIRE資金を作る具体的な方法を分かりやすく解説します。
最後までみて参考にしてみて下さいね。
iDeCoがお得な理由(節税編)

iDeCoは我々会社員に与えられている数少ない「節税 資産運用」ツール!です。
3つのメリットを解説します。
- 掛金が全額所得控除となる
- 運用益が非課税
- 受け取り時にも控除が利用できる
掛金が戻ってくる(一番大きな節税効果)
iDecoは毎月の掛金が、そのまま所得から引かれます。
例えば39歳で年収500万円、企業年金に加入していない方は月1万円iDecoに加入すると
年間で2万4千円税金が安くなります。

つまり掛けた分だけ節税をすることが可能となります。
掛金の上限は自営業者の方は月額7万5000円、会社員/公務員の方は月額6万2000円となります。(企業年金があるなしによって若干金額は変わります。)

運用益が非課税(複利効果を最大化)
2番目のメリットは運用益が非課税というところです。
株式の売却益や配当金には20%ほどの税金がかかります。
例えば先ほどの例で21年間、年利5%で運用した場合の運用益は約93万円。約19万円ほどの税金が優遇されます。

NISA以外の税制優遇制度としてかなりお得に利用することができます。
受け取り時にも控除がある
iDeCoの受け取りの際には所得とみなされ課税対象となりますが各種控除があるため
一時金の場合は 退職所得控除、年金での受取の場合は 公的年金等控除を受けることが可能です。
iDeCoを最大限に活かす具体的な運用戦略

【実践】FIRE目標から逆算!iDeCoの「正しい使い方」
iDeCoのメリットを最大限に引き出すための具体的なアクションを紹介します。
積立戦略:限度額まで満額を積み立てるべし
節税効果を最大化するために、まずは自分の職業(会社員、自営業など)ごとの拠出限度額を確認し、できる範囲で満額を目指すのがおすすめです。
- ただし退職金が1000万~2000万以上出ることが分かっている方
- NISA枠を埋めきれない方
に関してはまずはNISA枠を埋めてからiDecoを利用した方がお得になりやすいです。
節税した「浮いたお金」をさらにNISAなどに回すことで、資産増加にブーストがかかります。
運用戦略:インデックスファンドを「ほったらかし」が基本
iDeCoでも投資するファンドへの考え方は同じです。
投資対象は全世界株式か全米株式のインデックスファンドへがおすすめです。
私の場合はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をSBI証券で毎月積み立てをしています。
iDeCo口座も口座開設はSBI証券か楽天証券がオススメです。
口座維持手数の安さ、インデックスファンドの多さともに業界の中で突出しています。

特に近年の改正で会社へのiDeco口座申請書類を書いて貰わなくても口座開設できるようになりました。
なぜ今まで会社へ書類提出が必要だったのかは不明ですが一段とハードルが下がってやりやすくなったと思います。
iDeCoの出口戦略
iDeCoの大きなデメリットは原則60歳以降まで引き出せないことです。
お勤めの会社の将来の退職金や公的年金とのバランスを見て、「一時金」「年金」「併用」のどれが良いか(税金面で損しないか)をシミュレーションする必要が非常に重要です。
私の場合は60歳で一時金として受け取る予定です。
また近年の法改正で退職所得控除の改悪がありました。
長期運用が前提のiDeCoで改悪されると身動きがとれません。
今後改悪のデメリットもありますがメリットも十分にあると思いますので利用できる制度はできるだけ利用した方が良いかと思います。
退職所得控除「5年ルール」が「10年ルール」へ延長(2026年1月1日より施行)
焦りは禁物!新NISAとiDeCoで「老後資金」と「途中資金」を両立

FIREや経済的自由を目標とするためには「老後資金」だけでなく、「生活費」も資産で補う必要があります。
- iDeCoは「60歳以降の鉄壁の老後資金」
- 新NISAは「現在から60歳までの生活の必要費用」
- 別で収益源での収入での分散
まずは税制メリットをフル活用しながら、安心して資産形成を進めていきましょう。
まとめ

FIREは夢じゃない!今日からiDeCoを始めよう!
iDeCoのメリットは以下の通りです。
- 掛金が全額所得控除となる
- 運用益が非課税
- 受け取り時にも控除が利用できる
ただ誰でもメリットがある訳ではなく退職金を2000万円以上もらえる方には受け取りの際に課税される可能性があり、税金を計算しなくてはならなくなるため手間がかかります。
万人受けではないですがお得に利用することができれば資産形成に大きく役立ちます。
ご自身の場合はどうかシミュレーションしてお得に利用しましょう。
- まずは自分のiDeCo FIREシミュレーションをしてみる。sbi証券のシミュレーターサイト
- iDeCo口座を開設する証券会社を選ぶ。
- 無理のない範囲で、掛金と運用商品を設定する。

