検証!年金は破綻しないのか?
年金と聞くとどうせもらえないんだろう。
なんとなく破綻しそうと思う方がほとんどではないでしょうか?
本当にそうなのでしょうか?気になったので調べてみました。
結論からいうと破綻する可能性は極めて低く、悲惨な老後を送っている人の多くは自営業で保険料を払わなかった方ということでした。
今回の記事では年金が破綻しない理由についてご紹介します。
記事の内容はこちらの書籍を参考にしています。
もう少し知りたいという方は読んでみて下さい。
年金は貯蓄ではなく保険
年金といえば老後のためのお金というイメージがありますが
実は制度自体が将来の保険的な意味合いがあります。
保険というのは何か不幸なことが起こった時にそれによって経済的に困らないようにするためのもの。
具体的にどんなときに向けてというと下記の3つのリスクに対応しています。
- 長生きリスク 老齢年金
- 病気やけが 障害者年金
- 自分が死んでしまう 遺族年金
老齢年金は長生きした場合に支払われるお金。病気やけがで働けなくなった場合は障害者年金が受け取れます。年金を支払っている方また亡くなった場合、家族は遺族年金を受け取ることができます。
つまりは年金保険、傷害保険、生命保険に該当する保険に入っているのと同じことなので制度的にはかなり手厚いものです。
同じ金額で民間保険で同じ保証というのはまず不可能です。
利益を上乗せしているし国民年金の保険料の半分は税金から、厚生年金は勤め先の会社が半分を負担しています。
自己負担額はかなり安く保険に入れている状態となってます。
それで足りなければ民間保険でカバーするという方が理にかなっていると思います。
年金が破綻しない理由
多くの人が不安に思っている年金制度。どうして年金は破綻する可能性が低いのか?ということですが
多くの人が不安に思っている年金制度は現役世代が出した保険料をその年のうちに年金受給者に支払う仕組み賦課方式を採用しています。
少子高齢化で子供の人数が減っていくので徐々に減ってしまうのでは?と思いますが
少子高齢化は1970年以降ずっとなので対策がされています。
- 年金受給をおくらせる 60→65歳
- 現役世代に払ってもらう保険料をふやす
- 高齢者世代の年金受取額をすくなくする マクロ経済スライド
時給時期が遅れたり、年金受取額が減ったりして調整しています。
制度自体がなくなるということは考えにくいものの、年金だけで安心ともいえそうにない感じがします。
3つの勘違い
年金財政は赤字である
下の図の一番右側が昨年の年金の収支です。
前年度の年間収支が1兆円のマイナスですが運用益が44兆円のプラス。これが運用の利子や配当金ですね。
さらにその他に積立金が190兆円あります。
支出が極端にならない限りは単年度の収支が少しマイナスになろうが破綻する可能性は低そうです。
年金の運用は失敗ばかりしている
年金運用はGPIFという運用期間が行っています。
これまで現役世代が納めた年金保険料のうち、年金の支払いなどに充てられなかったお金を年金積立金として預かり、将来世代のために運用して増やすお仕事をしています。
引用 GPIFHP
GPIF が運用している年金積立金はおおむね50年程度は取り崩す必要が生じない資金です。
このため、一時的な市場の変動に過度にとらわれる必要はなく、さまざまな資産を長期にわたって持ち続ける「長期運用」によって、安定的な収益を得ることを目指しています。
まさに目的に沿った運用ということで私たちもお手本にしたい内容となっています。
実際の運用結果もホームページに掲載されています。
利子・配当収入だけで44兆円という驚異の数字です。
年金保険料未納者が4割もいるのだから破綻寸前
賦課方式だから年金を支払う人が減れば当然収入も減ります。
まず会社員は勝手に徴収されているので未納することができないということです。
悲しいですが日本のほとんどは会社員なので自覚はなくても毎月引き落されています。
では実際にどうなの?ということですが4割というのは国民年金受給者の4割で実際には免除者もいるので全体の割合としては4%~2%程度です。
運用でまかなえそうな金額なのでこれで破綻するのは考えにくいですね。
まとめ
今回の記事では年金財政の状況についてまとめてみました。
年金の財政はしっかりと運用されていますが今後も支給額が減ったりする可能性は十分にあると思います。
公的年金から不足するお金に関しては自分で用意するよりありません。
実際にニュースなどでイメージしていた内容とはかなり違うなぁという印象でした。
いかに報道されている内容がいい加減かわかりますね。しっかり自分で考えていきたいですね。
老後資金についてはこちらの本が分かりやすいのでおすすめです!